月別:2009年9月

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脱乳牛宣言

  • 2009.09.17

昨日、日本から帰って来た。 人生の半分以上暮らしたこの町に帰ってくると細胞のひと粒ひと粒までもがホッと落ち着く。 実はまだ正しい原因はわかっていないのだけど、日本に着いてしばらくすると身体中に発疹ができた。最初は蚊に刺されたのだろうとポリポリ掻いては放っておいた。 そのうちにポツポツがミミズ腫れになって、さらにそれが集合してデカン高原のようになった。腫れてるところが黒で、それ以外が白ならオレは乳牛に見えるだろうなと風呂上がりに鏡の前で感心した。 週末には腕時計がはまらなくなっていよいよ病院に行こうかと思ったけどあと一日のことだったので辛抱(ってほどでもないのだけど)することにした。 以前にも、 […]

萩より

  • 2009.09.15

9月13日の日曜日、朝から快晴。 徳山駅から新山口までは新幹線で15分。 東萩駅行きのバスには10分待たずに乗ることができた。 瀬戸内側の新山口駅から日本海側の東萩駅に向かう路線バスは1時間40分。 途中のバス停で3分間時間調整に停まっている時、運転手さんがボクのところへ困ったような顔で歩いてくる。 「言おうかどうしようか迷ったけど」 「!?」 「アンタのシャツ、裏表が逆とちがうの?」 「!」 赤面して礼を述べた。田舎の人は親切なのだ。 新山口には従兄弟のアキラさんがバンで迎えに来てくれていた。 笑顔で一週間ぶりの再会。 その足で親父の暮らす施設に車を走らせる。 アキラさんが週に1回、親父を訪 […]

ひとり徳山の夜

  • 2009.09.15

9月12日土曜日。 ボクは山口県の徳山駅前にあるビジネスホテルで洗濯物が乾燥し終わるのを待っている。 なぜ徳山? 今朝は東京で起床。お昼に大阪で大切な会食の後、新幹線に飛び乗った。 長門の施設に暮らす親父にその日のうちに会いたかったのだけど、時間が押して辿り着けなくて新山口駅のひと駅手前の徳山駅で下車したのだ。 親父のところに行くには(レンタカーか身内に拾ってもらわなければ、)新山口駅で下車して、路線バスで東萩駅まで行って、さらに便数の少ないローカル線に乗り継いで、だめ押しで長門駅から再びバスかタクシーを使っていかねばならない。 地方に行くほど便数は少ないし接続もスムーズではないけど、考えてみ […]

親父の人生第3コーナー(3)

  • 2009.09.08

施設は決まったもののやるべきことは山のようにある。 引越はもちろん、アパートの解約手続き(ガス、水道、電気、不動産業者)、郵便の転居届、電話の手続き、住所変更、最寄りの銀行口座の開設と家賃などの自動引き落としの手続きなど。 手続きを進める中で、海外在住者のボクは身元引受け人にも連帯保証人にもなれないことがわかった。海外に暮らすボクは様々な点でつくづく頼りにならないのだ。 これらの膨大な手続きや段取りをボクが日本に行く前から仕事そっちのけで従兄弟のアキラさんが取り組んでくれたことでどれほど助かったか。 親戚のありがたみを改めて噛みしめた今回の出来事でもあった。 9月3日。本来ならその場にいるべき […]

親父の人生第3コーナー(2)

  • 2009.09.07

すぐに日本に飛びたかったけど、様子が明らかでないまま会社を空ける訳にはいかない。もどかしいもどかしいもどかしい。 すべて伯母と従兄弟夫婦、日本に帰国している弟に託すしかない。 海外で暮らしていてこんなに日本を遠く感じたことはなかった。 数日後、検査の結果が出る。 幸い脳には異常ナシ。 まずは胸を撫で下ろすも、大問題の「大」が取れたくらいで、問題はこれからだ。 親父の入院生活と肘の手術、そしてリハビリが始まった。それが一ヶ月前。 カレンダーを睨み、退院後最速で日本に飛べる日をチェックする。 同時に日本滞在中、来年に向けての大学や専門学校への挨拶回りも組み込む。 ゴールは親父の退院ではない。 親父 […]

親父の人生第3コーナー(1)

  • 2009.09.07

今年食べた朝ゴハン部門で1番おいしかったかも知れない。 9月5日の日曜日。 ボクは今萩の伯母の家に来ている。 伯母が漬けた萩の魚のみりん干し。 庭の畑で今朝摘んだばかりのオクラの和え物。 地元名産のかまぼこと竹輪。 ちらし寿司と温かい味噌汁。 伯母、退院したばかりの親父、弟と囲む食卓がこんなにおいしく感じられるのは、新鮮な地の素材と伯母の腕もあるけど、親父の生活環境が整いつつあることが大きいようだ。 今年の7月にいっしょに九州旅行をした親父が、自転車で転倒して入院したのはボクが日本を後にしてアメリカに帰ってきたタイミングだった。 近所の方が救急車を呼んでくれてすぐに病院に運ばれたが、親父は何を […]

夢の中でも

  • 2009.09.02

今日から子どもたちの新学期。 息子は今日から高校一年生だ。 ついこの間までTボール(野球の原型)の送り迎えをしてた気がするのにもう高校生だ。まだまだカラダはボクよりひとまわり以上小さいけど、夏休みに入った頃、プロレスをしたらけっこう強くなっていて驚いた。ヤツが高校のうちに負けそうだ。鍛えねば。 午前7時に2人を学校に落として、7時15分には会社に到着。 「ふだん」のリズムに戻った。 会社にはすでに編集長の川嶋と、教育事業の鎌塚が出社していた。 今年から年明けにかけて入社丸10年の2人だ。 彼ら幹部のプロ意識と責任感でライトハウスは成り立っている。 彼らにすっかり日常の業務を任せられるから、ボク […]