シャンパンと千鳥足
- 2012.03.21
夕方、週末に実施するアメリカ大使館との共催イベントで、スカイプを使った遠隔での講演をするためのリハーサルを終え、家路に向けてアクセルを踏み込む。 自宅で留守番をする父親に電話をしても留守電になる。耳の遠い父親の顔が浮かぶ。 珍しく2回目の電話に父親が日本語で応える。 「もうちょっと待っとって。イタリアンに連れて行くけん」 「おーうっ」 まだ仕事から頭の切り替わらない僕に、父親は「ええのう、イタリアンは」と機嫌が良い。 駐車場から店に向かう数分、思いつくうまくいっていることだけ大きめの声で耳元で話す。 歳よりも5歳は老けて見える父親は感心したり嬉しそうに頷く。 チーズや生ハムやピクルスをつまみな […]