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込山洋一

27時間

昨日は頭の中に蜘蛛の巣が張ったような午後だったけど、おかげで11時にはバタンキュー。午前4時にスッキリ目覚めた。

理想のリズムに近い。

理想は11時就寝の5時前起床。
5時から6時までの1時間しっかり仕事に集中して、6時から自転車に股がって1時間びっしょり汗を流し、シャワーと軽食とスタバを経て、8時にはオフィスでPCが起動した状態で正午までの4時間に一日分の仕事をやり切る。

ここはTO DO LISTに(通過目安)時間の目盛をつけて、競争することでとことんスピードと密度を上げる。
頭の冴えてる午前中は企画系の会議にも有効。

ランチはなるべく会食で、メンバーや外部の方との関係を深め、午後は緊急度は低くても中長期で取り組んでいく重要なことに腰を据えて取り組む。集中力が落ちる時間帯は、頭を使わない作業系の用事をこなして気分転換。

夜間の過ごし方も「癒すため」「楽しむため」「親睦(信頼)を深めるため」「学ぶため」「作戦(企画)を練るため」と、必ず意味を持つか行動を精査する。

飲み会もエンターテイメントも好きだけど、つき合いだからとか、惰性でとか、とりあえずはやらない。

テレビは決めたものしか見ないからひと月に何時間も見ない。
ゲームは半世紀近くほとんどやっていない。

「やらないこと」を決めて、楽になった。

「つき合い」「世間(いったいそいつは誰だ)」に翻弄されないようにして、判断基準を「正しいか」「好きか」「ワクワクするか」「成長するか」に置いている。

仕事上の大切なことは、

「動機善なりや、私心なかりしか」

自問自答を何日も繰り返す。

地球は24時間半分以上は昼間だから、東海岸や日本、東南アジアの現地時間を意識しながらキャッチボールを進めると、24時間誰かがプロジェクトを前に進めることができる。

タイムマネージメントで最近意識しているのは、1分とか、3分とか、5分の細切れの時間の有効活用。1本のお礼の電話、2ページ分の読書、5分で来月のホテルやエアの予約。昨日読んだ本に折をつけてマーカーした箇所のおさらい。目薬。ストレッチ。オフィスで声を掛けて回ること。

ゲーム感覚とマメさ、気配り、工夫次第で、24時間は27時間くらいにはなる気がする。

07 27, 2012

50センチの延長

ロサンゼルスに帰ってきた。
仕事してたら日付が変わった。

日本、ベトナム、韓国経由、やらなくちゃならないこととやるべきことが盛りだくさんで、移動時間も PCを叩き続けた。脳内モルヒネのくす玉が弾け続ける感じ。

長い出張の間には、ガッカリや見当違い、ザラザラなこともバランスよくあったけど、それも冷静に見たらすべてが「サイン(気づき)」だった。ラッキー。

イヤなことは、ただ怒ったり、悲しんだり、落ち込んで終わってはもったいないと改めて実感。

それも含めて、仕事が面白くって、楽しくって、むちゃくちゃチャレンジなことってシアワセだ。人生で一番費やす時間だもの、仕事は。

僕の場合は、最初から先が見えなくても楽しかったけど、年数に比例して仕事が楽しい。目指す山は年々高くなる。

あ、若い人に聞かれることがある。

「仕事(会社)が合ってないんですけど、どうしたらよいでしょう」

合ってる仕事はこの世にないと思う。仕事が楽しくなるように、好きになるまで打ち込むもんだと思う。面白いことやワクワクすることは、誰もが投げ出してしまうその数メートル下で待っているから。できない理由ややらない理由を探す人生はつまらない。

華やかに見える仕事はすぐに飽きる。簡単にできることもすぐに飽きる。

生き切らないともったいない。

1歩50センチの延長が、やがてそれはエベレストの頂上にも繋がっていることを信じる力こそどんな才能にも勝ると思う。

07 26, 2012

プロの仕事

ディーラーでチューンナップを終えた車を待っている間、靴を磨いてもらった。

靴磨きの男性は「ツヤを出しますか、それとも茶色が映えるようにしますか」と質問してくれた。

(そんなこと訊くんだ・・・)

それから、汚れを落とすクリームの説明をしながら、布で丁寧に汚れを取り、次に基礎化粧品に当たるらしいクリームを(何と)素手で丹念に擦り込んでくれる。靴を通して伝わってくる指先の温かいような感触。

このあたりでiPhoneを操作する手を止めて、職人さんの仕事ぶりをうっとり見入った。

職人さんは手を止めること無く、靴のメンテナンスについてそれは楽しそうにアドバイスをしてくれた。

この人は靴を愛しているんだと思った。

仕上げにツヤ出しのクリームを塗って、見事なブラシさばきで磨き上げてくれた。

仕事が美しい。「作業」じゃなくってプロの「仕事」だ。

昼間から良いモノを見せてもらった。

予めポケットに入れておいたチップでは申し訳なく、急いで財布から追加のお札を合わせて渡した。敬意を込めて。

職人さんは恐縮するように笑顔で受け取ってくれた。

何だか、心も身体も軽くなった ♫

07 26, 2012

朝会改革

会長人生初日。

新社長の上野が、毎週の朝会での各部の発表について「3つの厳禁」を定めた。

1.つまらない(メモの棒読みとか、どうでも良い内容)
2.メールで済む話(メールで済むような小さな連絡事項)
3.部門固有の細かすぎる話

これらはメールでも済むし、共有の必要もない話も多い。
「相手の時間に対するコスト感覚」にもっと磨きをかけたい。相手の時間は、相手の人生の一部なんだから。

これからは、

1.先週の成果発表
2.今週やること
⇒ ルーティン話は必要なし。今週特別にやることで皆にあえて、知らせる必要があること。どうやって、4の目標を達成するのかの具体的手段など
3.皆への協力お願い ⇒ あれば。
4.チームの今週の目標

を各部が持ち時間1分で、人を惹き付け、人の心に残る「スピーチ」を義務づけた。もちろん英語。

「目の前に来ているグローバル企業化にむけて、日々、鍛錬」なのだ。

07 03, 2012

休日の午後の青年たち

今朝は久しぶりのソフトボールのリーグ戦でおまけにダブルヘッダー。

予想通りの激戦だったけど、オートバンク、伊藤忠に連勝。

僕個人も8打数6安打でさく越えホームランが2本。
なんか年々飛距離が伸びてく気がする。還暦あたりがピークかも知れない。

午後は3人のかわいい大学生が「人生?」相談に来た。
日本人の両親を持つアメリカ生まれの若者たち。

Kくんは将来獣医を目指し、Sくんは海中にホテルを作り、Tくんは世界中にバーを持つオーナーを夢見る。

華やかな話はこれっぽちもない。
僕の経営者としての23年半の中でほとんどの部分「失敗」の話をした。

利己的な考えで出発した事業はすべて失敗したこと。
予見されたリスクに備えず、大損害したこと。

例えば、採用予定のキーマンが来なかったから失敗したのではない、来なかった場合の手を打っていなかったから失敗したのだという事例や考え方。

予定通りに来ない、してくれない、相手が潰れた、担当者が変わった、裏切られた、実はなかった、それらはすべて失敗の原因ではない。

それに備えていなかったこと、執着や怠慢で判断を誤ったことが原因だ。

要はすべて経営者の責任。
そもそも予定通りにいかないのが当たり前で、外に原因はない。

タイムマネージメントにも触れた。

「緊急度が高く、重要なこと」は誰でもやっている。

「緊急じゃないけど、重要なこと」を同じくらい優先順位をおいてやらなくてはならない。

Kであれば、大学生活の残り3年で、自分がどういう獣医になりたいか、様々な獣医に会って会って会いまくることで「理想の獣医」「目指すべき獣医像」を自分の中で確かにすることだ。

ひとつのアイデアとして、
ひと月に2人の獣医に面会して、話を聴かせてもらうことを勧めた。
簡単には会ってくれないだろう。でも10人にひとり会ってくれるなら20件に電話すればいい。

卒業までそれを続けたら、700件に断られても、72人の獣医の話が生で聴ける。再訪を許し、指導してくれる獣医もいるだろう。一生のお手本もできるかもしれない。

いつでもできそうだけど、今すぐやるべきことだ。3年後にやり切った自分と何もしなかった自分を比較してみるといい。

「いつかやる」「やったほうがいい」人は何もしないしできない。

「いますぐやる」「期限を切る」「具体的にやることを決める」人は必ず実現できる。

獣医は目的ではない。獣医になって、世の中にどんなone and only(唯一無二)の価値を提供するかが大切なんだ。

大学に入ることも、会社の入ることも、資格を取ることも手段であって目的ではない。
それによって、何を実現するか、どんな価値を生み出すかが重要であり、その先にあるものが目的だ。時々人は手段と目的をゴッチャにして、その先が空っぽだったりする。

世界中にバーを持ちたいTくんには、卒業までの36ヶ月で、南カリフォルニアにある超一流のバーに月に一件、客として訪問することを勧めた。

訪れる客、サービス、メニュー、内装、立地、店を構成するすべての要素を長時間観察し、質問し、学び尽くせと。

もちろん学生の身では金銭的にも情報収集の点でも容易ではない。お父さんに夢とビジョンを伝えて、金銭面、情報収集はもちろん、大人の視点や立ち振る舞い、ビジネスもいっしょに学ばせてもらうようアドバイスした。お父さんは独立以前、酒類メーカーの駐在員として活躍した人だ。身近な先生から学ばない手はない。

会社経営に一番大切なことを問われ、「全従業員の幸せを心から願うこと、実現すること」「全従業員が、人生を重ねるに足る、夢、ビジョン、ミッションを持つこと、実現すること」をあげた。

答え切って、自分に問うた。僕は経営者として相応しいかと。

時計を見ると2時間半が過ぎていた。

話の途中、彼らの目が時々うっすら赤くなった。おじさんもつられて声がかすれた。

最後に大事なことを言った。

「僕は忙しい人間だけど、若い人の相談にはどんなに忙しくても必ず相談に乗ると人生の中で決めている。こうして一ヶ月も待たせてしまったけどね。

その理由は僕が曲がりなりにもやってくることができたのは、大勢の大人たちの無償の導きや応援のおかげなんだ。見返りを求めない無償の愛情のおかげで今の自分やライトハウスがある。

だから君たちも将来、自らが力をつけるようになったら次の世代に力になってあげることだ。

自分を信じて頑張ってごらん。生易しいことじゃないけど、誠実な心とか人を思いやるやさしい気持ちをもち続けて。オレもアメリカを代表する会社になるからさ。2021年までに。

誰かがやるのを待つんじゃない。今すぐ。まず自分から。行動するんだ。

そういう想いを持った人でこの世の中がいっぱいになったらすごく素敵な世の中になると思わないか」

青年たちは笑顔いっぱいに頷いた。

休日の午後の良い時間だった。

07 02, 2012