カレンダー

2013年10月
« 9月   11月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

what's new

込山洋一

もうひとつのホームタウン

「お帰りなさいっ」

弾ける笑顔のシアトルメンバーに迎えられたのが昨日の朝(月曜日)。

それから、副社長のタケちゃんと、メンバー全員との個人面談、営業勉強会、編集制作勉強会、フィロソフィー勉強会、方針共有、コンパ、、、むちゃくちゃ濃密なスケジュールを過ごしている。

今日は前オーナーの紀子さんと会って、ランチをしながらアドバイスをもらった。

「もっと遠慮しないで、私のことを上手に使うのよ!」

こうして手が離れても、心を配ってもらえる有り難みを感じた。みんなに守られている。

シアトルのメンバーと事業が、前オーナーから引き継がれ、ライトハウスのグループに加わったのが今年の2月。

遡ると、ちょうど今から1年前の秋、引退のタイミングを考えていた紀子さんからお話をいただいた。紀子さんはすでに、ご主人とともにシアトルで成功を収めた地元の名士だ。

「あなたたちみたいな志を持った会社に引き継いでほしいの」

なんとかやっていけるかも、、、そんな手応えが感じられたのは、社長の上野さんと、シアトルのメンバーそれぞれと個人面談をした時だった。

荒削りだけど、みんな誠実で人柄がとても温かい。地元への愛着と向上心が強い。

前オーナーが、そういう人たちを採用して育ててくれてたことも、大きな大きな「資産」だった。

会社を預かって最初にしたのは、みんなの名前を覚えることと、ライトハウスのフィロソフィーの共有だった。哲学の共有なしに、組織と人の成長は有り得ない。

「アメリカに暮らす人、目指す人、アメリカでの成功を志す人と企業の灯台となる」

社是に込められた思いや背景を語った。

そして、読者や広告主に喜ばれ、尊敬してもらえるような会社になるには、何を実践すべきか、どうすれば血肉になるまで実践し続けられるか、みんなで知恵をしぼって考えた。

それから9ヶ月経った今日、もう一度同じテーマについて考え、ひとりひとりに発表(宣言)してもらった。経営はこういう繰り返しだ。常に基本に立ち帰らないと歪んでゆく。

事業の夢は、道半ばというか登山口だけど、こうして大好きなメンバーたちと、大好きな街で、大好きな仕事ができる幸福感を噛み締めている。

シアトルがもうひとつのホームタウンになっていく。

10 29, 2013

有り難う

早めのお昼、ディーラーで車と靴をピカピカに磨いてもらってご機嫌のところに、副社長のたけちゃんが吉報を知らせてくれた。

今四半期からドンとアップした本誌の営業目標を2号連続達成しましたよ!と。

社長の上野さんが3年前に入社して、編集制作、オペレーション、国際教育事業部があれよあれよと変貌したように、たけちゃんが入って、営業もユートピアもみるみる健康優良児に成長しつつある。

それは飴でも鞭でもなく、我が子の成長を想う父親のような愛に近い。

みんないい顔をしている。有り難いと思う。

さて今日は10月3日。鼻づまりだけど、今日で無事に渡米27周年。

スーツケース1つ。20歳でアメリカに渡ってきて、うまくいかないことや失敗もたくさんあったけど、親しい人との別れ以外、ずっとワクワク楽しいことばかりだった気がする。

問題がない日なんて1日も無かったけど、それが経営を磨いてくれたし、退屈な日を過ごさずにすんだ。

その時は頭を抱えたことも、すべて後からちゃんと役に立っているし、必要な時に必要な人が現れ、準備が整った時に次のチャレンジが用意されてきた。

なにひとつムダなことがなかった気がする。

良いことが続く時は要注意で、悪いことが永遠に続かないこともわかってきた。

もうひとつ、最近の変化なんだけど、焦りが減ってきた。走らずに歩くこと。歩みを止めず進むこと。

世界中どこででも通用するサービスと人づくりをしっかりやれば、後はその街その国その環境で応用すればよい。別に自分の人生に間に合わなくっても良いのだ。

そんなふうに思えてきた。

27年の節目の言葉は、「有り難う」に尽きる。

10 03, 2013

体温は120℃

「血圧も下がってるし、数値は全体によくなってますよ」

昨日、主治医に、健康診断の結果を褒めてもらったところまでは良かったのだけど、インフルエンザの予防接種がいけなかった。

夕方あたりから、クシャミ鼻水鼻づまり、目はショボショボ、喉は演歌、頭は宇宙遊泳状態でまともじゃない。

今朝はさらにウィルスの勢力が拡大していたが、勝手に暴れさせておくしかない。

友人との夜の会食は延期してもらって、教育事業部のメンバーとのパワーランチにパワーを集中した。

このパワーランチは、前から決まってただけじゃなく、メンバーと僕との数少ない交流の場。

とくに今日は、夏の研修シーズンを終えたばかりのメンバーたちを労ってあげたかった。

事前に、社長が用意してくれたメンバー全員の成長(している点)や近況、活躍ぶりがぎっしり綴られたメモも頭に入れてのぞんだ。

弁当が届き、会長室でテーブルを囲むメンバーたち。

研修続きでさぞ疲れていると思いきや、表情はみな明るく爽やか。ランドセルから、100点満点をもらったテストを今にも出さんとする子どもみたい。

そんなメンバーの口から出て来るのは、日本の仲間やお互いへの尊敬や感謝の言葉、未来に向けての改善改良の話ばかり。

身内を褒めてしまうと、彼らは未熟であっても、素晴らしい人間性を持っている。

人を思いやる気持ちが豊かで、愛情を持って仕事をしている。だから問題が大問題にならないし、多くの方たちに力になっていただけているのだと思う。

そんな彼らに今日はさらに注文をつけた。

「商品開発は、トップダウンではなく、もっとアメリカ主導、メンバー主導で、自らが創るという自覚を持って。

自分たちの手で創る唯一無二の価値、だれにも追いつけない価値を創造し続けよう。

顧客の声に耳を傾けるだけでなく、顧客の想像を超えるものを創造するんだ」

「メディア、教育事業、ユートピア、3つの事業が、これからどこの都市に進出しても、どこの国に勝負に出たとしても、いかなる地でも通用する組織にするには、それぞれの事業と商品をもっともっともっともっと磨かなくてはならない。磨き上げた本物はどこでだって通用するから。

そして、同時に、万が一にもこの組織が潰れてなくなることがあったとしても、どこからも引く手数多で通用するみんなでなくてはならない。どんな時代でもどんな場所でもどんな環境でも通用するオレたち。だから磨くんだ。個人も、商品も、会社もピカピカに」

「僕の中では、教育事業も、メディアも、方法がちがうだけで、やろうとしていることを全部いっしょ。目的は、人の人生の選択肢を増やすことだし、人生の到達点を高くするということ。世界中で、人が活躍できる世の中を創ることだ。迷ったら、社是に帰ればいい。答えはいつもそこにある。

最後に、日本や世界を変える人材を、政治に、企業に、研究に、教育に、アートに、音楽に、美の世界に、あらゆる分野に輩出するには、毎年10万人に、僕らが関われる仕事をしたい。

10万人を50年間続けたら、500万人になる。日本で税金を払う人の10人に1人くらい影響できる頃には、日本も世界も前に進める力になるよ。

オレたちはそういう仕事をしてるって自覚を持とう。そういう自覚と、目の前の1人の学生を、(灯台の灯りのように)魂を込めて導くこと、それが両輪だ」

ランチが終わる頃には、体温が120℃くらいになって、ウィルスはかなり死滅していた。

10 01, 2013