お猿の卒業

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日本は日曜日の朝。

今頃、多くの人たちはワールドカップの日本戦で盛り上がっているのかな。

山口の湯田温泉のホテルに滞在して、親父が入院する日赤病院を往復する毎日。

今日で日本10日目になる。そして、親父は点滴だけでもう2週間。

静かにその日を待っている。

ホスピスで過ごす毎日は「死」が身近に存在する。

カーテンが風に揺れるお向かいの部屋には昨日までは“住人”がいた。

夜更けに階下に降りると、看護婦さんに肩を抱かれて泣きじゃくる若い女性がいた。

その一方で大きなお腹を抱えた女性とすれ違い、生まれたての赤ん坊を囲む笑顔の家族も見かける。

ここでは人が去り、人が生まれてくることが日常だ。

僕の人生はどうだろう。

生きていることが当たり前になっていないか。やり尽せているか。

そんなことをよく考える。

ライトハウスという会社は、メディアも、教育も、素晴らしい事業をやってると思う。

25年を過ぎて、ひとつひとつは小さくても、ずっと誰かの人生に役立ったり、喜んでもらったり、元気づけることができたんじゃないかなと思う。

メンバー、とっても誇らしいし、有り難い。事業が生きてる証だ。

だけど今、世界の大きな潮流の中で変化を求められている。

僕らはどんなイノベーションを起こせるだろう。

人として、企業として、何をこの社会に遺していけるだろう。

一生学び続け、心を高めたい。お猿はそろそろ卒業だ。