思いも新たに

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土曜日の朝7時5分、息子のサッカーの試合で南パロスバーデスのグランドにいる。

息子と一番乗りしたグランドには、眼下に広がる太平洋のひんやりとした空気がそのまま運ばれてきて、遠くにカタリナ島がのぞめる。

昨晩は2、3時間しか寝る間がなくって思わず両手を伸ばして大あくび。

出張から帰ってきて一週間、まず全力で頑張った。

実は出張で日本に行っている間に、(昨年1月からボクが学ばせてもらっている)京セラの稲盛さんが主宰する経営道場「盛和塾」(盛和塾USA http://www.seiwajyukuusa.com/)の全国大会に参加させてもらった。

そこには全世界で学ぶ塾生4000名のうち、1800名の経営者が京都の国際会館に集まり、二日間に渡って、(塾生の中から目覚ましい業績を上げた)経営者の経営体験発表や、稲盛さんの講演、塾生との交流を通して、刺激を受け、多くのことを学び、決意し、思いを新たにそれぞれの地に帰っていく。

ボクの理解する盛和塾の教えは「利他の心」で、「全従業員の物心両面の幸せ」と「事業を通して、自分を磨き、世の中を善くすること」に集約される。

オフ会では全国の塾生と酒を酌み交わし、お互いが抱える悩みや課題について腹を割って語り合う。ここでは自分を大きく見せたり見栄を張ることがどれほどつまらぬことかみな知っている。

大成功してもなお謙虚に日々精進する経営者たちと交わると、ボクのように(屈強なカラダ以外)才能も何もない人間が、(ましてハンデのある移民で)異国の地で立派な仕事をしようと思ったら、うんと頭と神経を使って、人の二倍も三倍も真剣勝負で取り組まなくては事を成せるわけがないと気づかせてもらえる。

頑張らんといかん。ようし、いっちょ誰にも負けんくらい頑張ろう。

そう決めてアメリカに帰ってきた。

まずは小さなことから、当たり前のことから始めよう。思いつくところで、今週は一日も欠かさず、朝7時過ぎには会社に一番乗りして仕事に向かった。

そしてひとりでできるメールの返信は出社の前か直後にできるだけ片付け、9時からの始業時間前に、勉強会や少人数の企画会議を入れた。また始業時間から夜の会食までの間は主に幹部との会議や来客対応、メンバーからの報告連絡相談&ジャッジに費やし、一切の無駄な時間を過ごさぬよう心がけた。
(しかしながらうちにはこのくらい頑張ってるメンバーがザラにいる)

ジムに行けない分は、移動は一階から三階の間を走ったり、一段飛ばしで移動した。新人や来客と鉢合わせるとギョッとびっくりされたけどね。
(うちには他にそういうメンバーはいない)

会議が押して次の来客まで3分しかなくて弁当を水で流し込んだり、熱い蕎麦にコップの水を入れてかき込みながら「いいぞいいぞコミヤマくん、その調子」と心で笑った。

すぐに自分を甘やかし、自己評価の甘いボクだけど、こういう一週間を1000回20年続ける事ができたら、きっと大きな仕事ができると信じている。そう、自分の未来から信じてみよう。