レモンの木

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土曜日の正午過ぎ。

金曜日の夜から、大学院の課題図書「ハイコンセプト」(ダニエル・ピンク著、大前研一訳/三笠書房)を貪るように読んでいる。面白過ぎてあんまり寝てないけど、頭はシャープだ。

その読書に重ねながら、自分は何者なのか、世の中はどこに向かっているのか、そして、日々追われがちな事業は何のために存在するのか、そんな気づきをペンで次々書き留めるうちに、気づいたらダイニングのテーブルが赤いメモパッドで溢れてる。

ひとつの仮説が生まれた。

自分たちのメディア事業や国際教育事業はどちらも、ユーザー(海外在住者、大学生や専門学校生)への情報や機会提供を通して、人生の意義や目的を考えるキッカケが作れるんじゃないか。

文中に、ダライ・ラマの言葉が紹介されていた。

「私は人生の目的は、幸福の追求と信じています。これははっきりしています。宗教を信じていようといまいと、あるいは、どの宗教を信仰していようとも、誰もが人生に何か良いことを見出そうとしているのです。ですから、生きるという行為は、まさに幸福を目指しているのだと思います」

誰もが人生や仕事の意義や目的を一生かけて探求する。誰もがシアワセになりたい。

そこに自分たちの事業がほんの少しでもかかわれて、ほんの少しでも助けになれたらすごく素敵な事業だし、メンバーやその家族もきっと誇りに思ってくれる。そしてそれ自体が、僕の人生の意義であり目的足りえる。

中庭に目を移すと、レモンがたわわに実っている。

今日もロサンゼルスの空は青い。