予定のない週末

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週末は大学院の科目「イノベーション」の試験があった。

事前課題を元に、学長の大前研一さんが個別に出題してくれる贅沢な試験だ。
この学校は本当によく面倒を見てくれる。学生時代の答えが1つしかない覚えたもん勝ちの試験なんて、試されているみたいで面白くもなんともなかったけど、ゼロから知恵を絞って世の中にない価値をひねり出すチャレンジは毎回至福の時間。運動会の日を待つように試験が楽しい。

そういえば小学生の頃から、コーチが無意味に威張って根性論を押しつけるスポーツチームにはちっとも馴染めなかった。僕には、隣町の小学生に働きかけて草野球のリーグを作り、狭い空き地でローカルルールを決めながら運営する「独立リーグ」の方がずっと肌に合った。

試験以外に予定を入れなかったこの週末は、昔の講義(全部オンライン)のおさらいをしたり、ダニエルピンクの「ハイコンセプト」を読み直したり、プールに潜って水面の影をただいつまでも眺めて、あんな事業こんな事業をやってみたいとわくわく構想を膨らませた。

そうそう、ホールフーズにワインとつまみを買いに行ったら、蕾を膨らませた百合の花が並んでいた。たまには花でも買って帰るかと思ったが、日系スーパーでビールを買うのを思い出し、暑い車で花を待たせるのも可哀想だから、記憶にとどめて帰ることにした。

夕食の折にその話をしたら、この辺りに置いているわけね、まあ素敵な花だこととセリフを読むように、顔の下半分でカミさんは喜んでくれた。