学ぶことは楽しい

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3月27日。1ヶ月の日本出張を終えて、ロサンゼルスに帰る機中にいる。

日本では連日クライアントとの面談や、新しい事業の仕込みに日本全国を奔走する日々であっという間の1ヶ月だった。

そんな中、昨日はBBT大学大学院の経営管理修士の学位授与式だった。

48歳でMBAに進んだ動機は、50歳からのゴールデンタイムに経営者として最高のパフォーマンスを発揮するためであり、優秀な幹部たちが思う存分暴れるのを支えられる見識を身につけるためだった。

2年間で3000時間。生まれてこんなに勉強をしたことがないというくらい勉強した。 僕は人一倍飲み込みが遅く、記憶容量も小さいので、 人の何倍も努力しないと頭に入らない。まるでF1レースにママチャリで参戦しているようだった。

それでもBBTのエアキャンパスは僕に向いていて、講義はすべてオンデマンドだから、わからないところは理解できるまで(気兼ねなく)何回でも繰り返し視聴したし、24時間世界中のクラスメイトとオンライン上で交わす議論が、学びをさらに深めてくれた。

また学長の大前研一さんが集めた日本選抜級の教授陣の講義を、自宅の書斎やオフィス、バスタブやベッドの中、通勤の車中でも聴くことができたのも有り難かった。

在学中心掛けたのは、勉強と仕事(経営)を別々に考えるのではなく、すべて日々の事業や未来の構想と結びつけることだった。学びを余すところなく実践に落とし込むことができたし、自然と実践は血肉になって身についた。

それに加えて、日本出張時に会いたい教授には積極的にコンタクトして会いに行ったし、クラスメイトとは時間の許す限り会って親交を深め、時にはシンガポールやインドにも遠征した。

今期の経営学研究科の修了生は61名(うち同期28名)。年齢は29歳から57歳、平均年齢は41歳。多種多様な分野で活躍する幅広い世代の仲間が、同志として、ライバルとして、互いが互いのブレインとして生涯にわたって研鑽を積む。ここで得た仲間たちは一生の宝だ。ずっと大切にしたいし、自分自身がみんなに貢献できる存在でありたいと思う。

帰国後はこの2年間駆け足で学んできた過去の講義や課題図書を、3年くらい掛けておさらいしようと思う。

学ぶことは楽しい。一生学び続けてやりたいことは全部やるのだ。