配達ができる人

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8月1日。朝7時半のスターバックスから。

昨夜はヘンな時間に目が覚めて、そのまま明け方まで帳面に思い浮かぶアイデアを書き続けた。あんまり寝ていないけど体調はすこぶる良い。

8月の最初の日にこんなラッキーもあった。

スターバックスでいつものようにアイスコーヒーを頼んだのだけど財布には100ドル札しかなかった。いや、札束じゃなくて一枚きりね。そうしたら、お釣りがないと若いお兄ちゃんにオンザハウス(お店からサービス)にしてもらった。

今朝は一昨日の午後にライトハウスの配達をした時のことを書こう。

その日は四半期に1回くらいまわってくる配達の当番日で、新人の営業マンの西田くんと、夏休み中の息子の玄(はるか)といっしょに大きな業務用のバンでウエストロサンゼルスを配達した。

今回、娘は参加できなかったけど、ボク同様に子どもたちも配達が大好きだ。

「配達」は、すべてのメンバー、ライターさん、協力業者が精魂込めて作った一冊の「ライトハウス」を、一番最後に読者に届ける「アンカー」走者だ。

そんな重要な役割だから自分の当番の時は、自らキビキビと、笑顔で爽やかに(なっているカナ)、小走りで配達をする。これは営業同様に、メンバーに対して自らが手本を見せる大切な場でもある。

だらだら、イヤイヤ、苦しそうに配達している情報誌なんて誰もピックアップしたくないからね。

たまの機会だけど、小さい時からボクの配達を見て育った息子も「笑顔で走って」配る。チビが一生懸命やっていると、褒められたり、コーラをもらったりするものだからますます楽しんでやっている。

配達の仕事も、レストランのウエイター(ウエイトレス)の仕事も、お客さんとの接点という意味ではよく似ている。

地味な仕事だけど、その会社(店)の印象を大きく左右し、そこがイキイキしている会社はきっと繁盛している。そういう仕事を厭(いと)わず、その中に意義や意味を見いだし、工夫と改善ができる人は何をやってもうまくいくと思う。逆にそういうことがキチンとできない人をボクは信じない。

入社してまだ一ヶ月。なかなか自分の立ち位置を見つけることができずに悩んでいる西田くんは言われなくても走って配った。ボクが新しくオープンした店を見つけて突然車を突っ込むと、彼は走ってライトハウスを届けて、責任者の名刺をもらって来た。当たり前のことを当たり前にできる。一見不器用そうだけど真っすぐだ。

彼の芽を出してやることができなかったら、ボクや片山の責任は重い。

おっと!時計に目をやるともうすぐ会社が始まる。今日もメンバーに会うのが楽しみだ。