カリフォルニア中部自転車旅

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レイバーデイの連休はカリフォルニア中部を仲間と自転車で走った。
初日はサンタバーバラの北にあるゴーダまで車で移動して、そこからは自転車で西海岸に沿って1号線を北上。カーメルに1泊した後、モントレーを経由して内陸に切り込み、ブドウ畑の真ん中を南下してキングシティで宿泊。3日目は4回路線バスを乗り継ぎ、終点のハーストキャッスルからゴーダまでを再び自転車で走った。カリフォルニア州の真ん中をぐるっと1周。
途中北風に吹き飛ばされそうになったり、悪路にタイヤごと破裂したり、自動車の幅寄せにヒヤリとすることもあったけど、3日間で全行程180マイル(288キロ)、高低差ビル800階分の自転車旅は感動と発見の連続だった。
コース全体がワインの産地なので、毎晩ローカルワインで1日の疲れを癒し、日中もワイナリーに寄り道してテイスティングに舌鼓を打った。
グーグルマップの示す(目的地までの)自転車推奨コースはまだまだ発展途上で、私有地を突っ切ったり、走行不可能なトレイルだったりするので、鵜呑みにしてはならないことを知った。それでも事前の計画段階での確認さえ怠らなければ、とても頼りになるのも事実。今後も欠かせないツールだ。
休日の酷暑の日に、手作業で畑仕事をする大勢のメキシコ人の存在にふれた時には、食物への感謝を思い、決して食事を残したり捨てるまいと決意した。
3日目のハーストキャッスルへの路線バスでは、僕らが北にルートを取ることを知った年配バイカーと運転手から「向かい風を厭わないのかい!」と大笑いされた。それもそのはずで強烈な北からの向かい風に、全身を使ってこいでも身体がなかなか前に進まない。隣を見たら、同じ方向に飛ぶ鳥が静止していた。
息を飲む大自然の数々は写真に任せよう。
走っていた時にはあんなにしんどかったのに、旅を終えるともう次の旅に気持ちが行っている。旅先のワイナリーから送ったワインを飲みながら、グーグルマップで次のルートを思案する時間もまた豊かで楽しい。