引越の悩み

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今日は7月1日。ちょうど一年の後半戦が今日から始まる。

ちょうどいろいろなことが転機に差し掛かっていて歯ごたえのある後半戦になりそうだ。答えのない無数の選択肢の中で「選択」と「決断」がボクの一番重要なミッションになるだろう。

転機と言えば、トーランス通りのライトハウスの社屋の前を車で通っている方は「ビル売却」の看板ですでにご存知かも知れないけど、2001年からお世話になった社屋から、2008年1月に(ライトハウス創業20年目に合わせて)新社屋に引っ越す予定だ。(ただ、こればっかりは相手があるので流れたり遅れることもあるだろうけど)

今の社屋は、その前に10年近く世話になった倉庫のような(いや、倉庫そのもの)事務所で、家賃や経費を倹約して貯めたお金で思い切って「エイヤ」と購入したのだけど、ありがたいことにずいぶんと値打ちが上がって、もっと良い環境に引っ越せるようになったのだ。

値打ちが上がったのは景気もあるけど、その間会社を支えてきてくれた他ならぬ社員のおかげだから、その分は、社員が目を丸くするような粋な環境を用意することで応えたいと企(たくら)んでいる。

(もちろん、いつかLCEやサンディエゴのメンバーにも、いっしょにいくつも山を乗り越えた先で第2第3のサプライズを用意したい)

あまり書いてしまうと値打ちがなくなるけど、新社屋にはオフィススペースに加えて、「癒しとクリエイティブ」をテーマにしたスペースを拵(こしら)えるのだ。

頭をフル回転で一日中PCと格闘しているメンバーや、外回りでクタクタになって帰ってきたメンバーが、仕事が終わっても居心地が良くって帰りたくなくなるような空間。

あるいは広告主やベンダーさんが遊びにきて寛いでくれるような空間。

あるいは「このままじゃダメなんだよ!」とか「もっと良いもの創らないと」なんてメンバーが口角泡を飛ばし熱い議論を交わせる空間を作りたいと思っている。うちのメンバーはみな気持ちの良いヤツばかりなんだけどちょっとおとなしいからね。

ボクが考えるとせいぜいバーカウンターとボックス席から発想が広がらないから、今回の設計は、ボクの知人で大阪の帝国ホテルや日米の一流ホテルの設計を手がけてきた建築家にお願いする。

ホテルの設計は、ホスピタリティデザインと言って「おもてなし」が大切なテーマ。同氏の「ホスピタリティデザイン」が、ボクのメンバーのためにどんな空間を創造してくれるか、売買契約すら今まさにこれからなのにもう楽しみでしょうがない。

そんな中、少しアタマを悩ませていることがある。

「家具」である。

今もそうだけど、ボクはムダ遣いが嫌いで、創業から10年以上は利益が出ても新しい家具なんて買ったことがなかった。お客さんの会社の縮小や買い換えの時に、トラックでメンバーと引き取りにいったデスクやキャビネットばかり。新しい家具を買うようになったのもこの何年かで、新品といってもIKEAやOFFICEDEPOの質素なものばかりで、よく注意して会社を見渡すと実に統一感がない。バラバラ。

いくらカッコ良い設計をしてもこの家具を持ち込んでは台無しになってしまいそうだ。家具まで予算がまわるよう後半戦もメンバーには頑張ってもらわないと。

あっ、それはボクか!?