球春来る

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ちょっと日本で張り切り過ぎたようで、金曜日に日本から帰って来て以来カラダが怠い。

仕事の収穫といっしょに、カゼまでもらって来たようだ。

まぁカラダの方も心得ているのか、このひと月は一日としてダウンできない毎日だったからこのタイミングを待っていてくれたのかも知れない。頑丈なカラダに感謝。せいぜいここ何日は会社で流行らせぬよう注意したい。

みなさんも季節の変わり目、どうぞカラダには気をつけてください。

さて今日は日本での話の前に、週末の出来事を書きたい。

この土曜日は息子のリトルリーグの開幕だった。
そして翌日の日曜日なナント(でもないけど)ボクのソフトボールの新リーグの開幕戦だった。

これからライトハウスチームとして前期3ヶ月、後期3ヶ月を戦い抜く。試合結果や順位もさることながら、打率やホームランの個人成績も競われるという。

「若いメンバーで頼むよ」

なんて人ごとの顔をしてオジサンは密かにワクワクしている。
そう、ひっそりと狙っている。タイトルを。

これでも20歳代はオレンジカウンティのリーグで、六大学や甲子園出身者など、腕に覚えありの連中が多数いるなかで2回ホームラン王を獲得したからね。(鼻の穴を広げて)

自己陶酔はそのくらいにして、ボクのほうの開幕セレモニーは、特攻服を着た関係者らしき青年がマウンドにあがり、フンドシ一丁になって始球式をするという一種独特、個性溢れるパフォーマンスで始まった。ちょっとアメリカ人には説明がつかない。

一方で6年目のシーズンを迎える息子のほうは、各チーム思い思いに飾り付けをしたトラックの荷台に乗り込み、消防車とパトカーの先導のもと、集合場所から球場までの道路をパレードする。

その間は通行を遮断して、沿道を埋める関係者やご近所さんの歓声のなか、子どもたちは勇ましくチームの歌で手を振って応える。

まるで優勝パレードのような盛り上がりで、最後尾は、クラシックのパトカーが懐かしい音のクラクションを響かせて笑いを誘う。

子ども専用の球場だけど、外野のフェンスは地元企業や関係者の看板で埋まり、電光掲示板は「TOYOTA」のロゴが頼もしい。

バックネット裏には二階建てのアナウンスルームがあって、DJがゲームの間に音楽を流したり、選手の紹介をしたりする。

またそのまわりの特等席の10数個のプラスチック製のイスは、リトルリーグがシーズンチケット(プロ野球のシーズンチケットと同じ)で販売して、背もたれのところに目立つようにスポンサーの名前が表記される。

肝心のフィールドは豊かな天然芝で埋められよく整備されている。
初めてフィールドを目にしたボクや弟は目を丸くして驚いたものだ。

少年時代、放課後は、空き地や砂浜で日が暮れるまで草野球をやっていたボクらにとってフェンスのある天然芝球場は永遠の憧れだ。

日本の球場と決定的にちがうのは、バックネット側に5メートル間隔でアメリカの国旗が風にはためいていることだ。

開会式が始まっても大騒ぎしておしゃべりをやめない子どもたちが、国歌斉唱の時には起立して姿勢を正し、キチンと胸に手をあてて国旗に向かう。国家や国旗を国民が大切にするアメリカを羨ましく感じる時だ。

さて、試合の方は3対5で息子のチームが初戦を快勝した。

そして翌日。ボクらの開幕戦も、JTBを相手に20対0で5回コールド勝ちで飾ることができた。30年前に「水戸の怪童」として、茨城県の一部でスターだったエース田山さんの投打の活躍が光った。

ボク個人も4打数4安打。サク越えのホームラン2本はまずまずの出来。ここのところ若手の台頭でオジサンはずいぶん力んでいたからね。

良い状態で開幕を迎えることができた。
50歳まではサク越えホームランを量産したい。
(もう一度鼻の穴を広げて)

まずは記念すべき最初の年の優勝をさらいたい。