愚直にコツコツ

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コミュニティ誌づくりに完成はない。と、思う。

前号より「さらに」「もっと」面白い(役立つ、熱い)特集記事や連載コラム、インタビューを発信したい。

そして、どこかの食卓やリビングで、あるいはラーメン屋さんのカウンターの片隅で、誰かの「助かった」「クスクス」「オレ(ワタシ)も頑張るぞ」にチカラになりたい。1ミリでも人生に貢献したい。

毎号、インパクトがあって、わかりやすくて、ワクワクするような広告を作り続けることで、このコミュニティに暮らす読者と広告主をつなぎたい。

それによって、読者の暮らしを豊かになって、広告主の商売が繁盛してほしい。日系社会にお金が循環してほしい。

この日系社会は少しずつ高齢化している。若い世代はPCの文字が苦にならない一方で、短い文章やわかりやすい表現、ビジュアルなレイアウトをより受入れる傾向がある。

そういう大きな波、静かな変化に伴って、見やすくてスッキリしたレイアウトや文字の大きさ、飽きさせない切り口(企画)と表現力が求められる。去年のベストと今年のベストはイコールではない。

ボクらのメディアは、読者に手に取ってもらって初めて、その一冊に命が宿る。

ラックに設置しておしまいではない。他社のメディアも含めて、キチンと整理整頓されているか。前の号が残って(意図的に前号を置くポイントもある)、雨や風に晒されて無惨な姿になっていないか。

地べたに置かれたり、ラックのまわりにヒモやゴミは落ちていないか。
積み過ぎによってラックが倒れて、小さな子どもやお年寄りがケガをする危険性はないか。設置ポイント全体の美観は許容範囲か、置かせていただいているお店の景観を損なっていないか。

また配った後も、深夜や明け方に、(古紙回収業者に持っていこうと)盗みを企てる輩もいるから、まったくもって油断ならない。

「ひとつひとつ」が、「ひとりひとり」による、漆(うるし)を重ねるような小さな工夫と努力、情熱と愛情の積み重ねだけど、それはたぶん世の中のすべての「仕事」に共通することなのだと思う。

「仕事」のところを、「人生」に置き換えても良いかも知れない。

夜中に閃いて帳面に書き留めるけど、朝読み返すとたいていショボイ。

仕事や人生において、「ウルトラC」も「ショートカット」も、ましてや「攻略本」や「裏技」なんてなくって、回り道のようでも「愚直」に「コツコツ」が一番大切だと近頃とくに思う。

「愚直」に「コツコツ」が一番強い。