ロンドン出張(後)

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この日は昨日紹介していただいたJPパブリケーションの市川氏と、午後からはロンドンベイスポの渡部氏、宮田氏とそれぞれ面会。両社ともに、双方向での記事や情報交換をすることに。幸いなことに市川氏はヨーロッパ全域の情報をカバーされている。バラエティに富んだ情報が得られそうだ。それにしても、どっちもトップなので話が早い。早ければ10月の誌面から反映させたい。この春からの動きで、アジア、ヨーロッパ、カナダからある程度の情報ソースの目処が立った。新生ライトハウスのグローバルな誌面づくりができそうだ。このネットワーキングを通じて「(日本人が)世界中どこでも暮らせる世の中作り」に進化させたい。

出発の朝。空港でゆっくり土産を見ようと早めにホテルを出発。確かな手ごたえを胸に空港へ向かうタクシーに乗った。青空は限りなく高く広く、そして未来はどこまでも広がっているように感じた。とその瞬間。

「13時10分は出発時刻じゃなくって到着時刻では?????」

嫌な予感、いや確信が頭をよぎってカバンに手を突っ込んてチケットを確認した。ゆっくり腕時計を凝視する。

ガーンーーーーーッ!!!

もう出発しとるじゃないか。一瞬頭まっ白。それでも1分後には熱い血が流れ出し頭もクールに。ターミネーターみたい。

片山と最悪のシナリオを想定しながら対応策を考える。その結果、一日帰国が遅れた場合、片山が責任を持つ台割(記事と広告の割付表)の最終チェックができないこと。その場合どう対応するか。それ以外のリスクは。またどこかを経由して帰ることはできないか。

そのうちに空港に到着。ひとまずカウンターに飛び込む。ユナイテッドのスタッフは厳しい表情でPCを叩く。時々電話であちこちと相談や確認をしながら。20分ほども経っただろうか。「オッケイ、ワシントン経由で押えたわ」「ありがとう(5回くらい)」なんと素晴らしい。なんてありがたい。いっぺんでユナイテッドのファンになった。そこから出発まであと20分。まだ油断できない。係員に導かれて、長蛇の列を横切り、定規で引いたように真っ直ぐ出発カウンターに連れて行ってくれた。

実はこの後まだオチがあって、エアの到着が遅れたうえに、DCで乗り継ぐときに通関の混雑で3時間ほども遅れて、乗り継ぎ便はとっくに出発したのだった。がっ!再びターミネーターのように後発の便に捻じ込んでもらってその日のうちにロサンゼルスに辿り着いたのだった。

余談だが、迎えに来る予定だった家内に、ロンドンの空からサテライトで電話をかけた。「事情は後で詳しく話すが、エアがDC経由になって遅れることになる。大丈夫だ何も心配するな。迎えにはこなくていい。何とかしてみせる」カッコよく語って見せた。テロにでも巻き込まれたのかと電話の向こうの家内はすっかり心配と同情で心を痛めているようだった。

帰宅してビールを飲みながら、単に出発時刻を勘違いしていたことを正直に話したらえらく怒られた。たいへんな出張であった。