寒い日本の「熱い」日々

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1月26日の東京は晴れ。
帝国ホテルからすぐの銀座のキンコスでこの原稿を書いている。

1月の17日に日本入りしてから今日で10日目。
到着日は成田からそのまま陸路で新潟に移動した。

とにかく今回の出張も最初から飛ばした。

手始めは東京駅での乗り継ぎ。
地下5階の成田エクスプレスを降りて新潟行の新幹線までわずか5分(JRの目安は15分)。成田エクスプレスの、東京到着5分以上前に降り口で待機。到着と同時に、バッグとスーツケースを担いで、エスカレーターを一段飛ばしで駆け上がった。目が潤みながら新幹線に飛び込んだときには耳やら鼻から煙が出ていた。


そのままの勢いで、毎日朝から晩まで、日本のパートナーの高畠さんと、大学や専門学校でプレゼンテーションをしつづけた。そう、日本にはライトハウスの出版事業ともうひとつの柱、大学や専門学校向けの教育研修事業の作戦会議と営業(主に新規開拓)に来ているのだ。

情報誌ライトハウスで培ったネットワークを活かして、「ビジネス」「児童教育」「医療・福祉」「コンピュータ」「コンピュータグラフィックス」「映像・映 画」「アニメーション」「スポーツ経営・トレーナ」「自動車」「音楽」「ダンス」「ペット」など、アメリカが本場の分野で、企業(学校)訪問やセミナー、 交流、コンテストやインターンを通して“ホンモノ”に触れることで、学生たちの目からウロコをボロボロ落として“転機”をもたらすこと。そして彼らが日々学んでいることと、世界がつながっていることを体感してもらうことが目的だ。

もっと言うと、これは「入れないところに入れる・聞けない話を聞ける・会えない人と会える」その学校だけのオリジナルの研修だ。

その根拠は、今、全国で30の学校(学部学科で言うと100以上)の研修を作っているけど、1校として同じ研修はナイ。

ひとつひとつの学校と、将来どんな人材を世界に輩出したいか、学生たちにどんな体験をしてもらいたいか、そしてどんな学生を獲得したいかについて、経営のトップ、 現場の先生、広報担当者と、徹底的にひざを詰めて話し合いブレイクダウンする。プログラムを作りこんでいるから、1校として同じモノにはならないのだ。多 くの学校は、5人も6人も視察団がアメリカまで来て、リサーチや作戦会議をする。

学校もわれわれも「人づくり」にかかわる仕事だから熱い熱い真剣勝負なのだ。そしてそれができるのも、リクルート出身で、学校経営やキャリアのエキスパー トの高畠さんというパートナーが得られたこと(同志で兄弟のような存在だ)。年間50冊のライトハウスを発行することで、アメリカのさまざまな分野に日々 ネットワークやデータベースを築き上げられること。そして、創業からのディレクターの鎌塚始め、寝食も忘れてこのプログラムを支えてくれる優秀なメンバーのおかげだ。

この研修も出版もそうだけど、人さまの人生の側で仕事ができるというのはホントに幸せな人生だと思う。感謝しなくちゃならないことが私の周りには溢れている。


はてさて。
そんなドタバタで始まった出張は新潟を皮切りに、東京、名古屋、京都、大阪、博多と南下して、一気に豪雪の札幌に北上。札幌からふたたび東京に戻ってきて、明日の新潟で最終日を迎える。

駅を走ったり、雪道ですべったり、コインロッカーが見つからなかったりもしたけれど、全体としてはたくさんの方たちの愛情や思いやりに包まれた素晴らしい出張であった。博多で皿うどんも食べられたし。

今回の出張で、2006年度は新たに十数校の研修プログラムがスタートする。某国立大学の重要なリサーチを受注することもできた。
昔描いた夢や目標が少しずつ現実になっていく。

こりゃ帰ってからも大忙しだ。
次回はロサンゼルスから。

【込山洋一】