社員旅行

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  先週木曜日から一泊二日でラスベガスに社員旅行に行ってきた。
  クーラーのよく効いた、トイレやDVDが完備した豪華な大型バスをチャーターして、ではなく、ぎゅうぎゅう詰めの15人乗りのバンのハンドルをボクが握り、あふれたメンバーは片山号と大野号に分乗して、予約も弁当もすべて自分たちで準備したまさに“手弁当”旅行だった。
 

それでも、ロサンゼルスとサンディエゴで、ふだん離れて仕事をするメンバーがいっしょに顔を合わせて、ショーを見たり、酒を飲んで語ったり、みんな揃ってバフェを食べるひと時はボクにとってどんなゼイタクより豊かな時間だった。

 

図らずも、ボクのブラックジャック連勝はあっさりストップしてしまい、(勝つ)コツをメンバーに語ったことが悔やまれたが、今回カジノデビューした多くのメンバーは財布をふくらませて帰ったようだ。(決して深みにはまらぬように) カジノに勝ったけど、赤字で帰ったのが大野くん。 「ス ロットで勝ったけど、ギャンブルの勝ちなんて泡銭(あぶくぜに)だから」と、エレベータホール前の酒場で勇ましく語ったもんだから、部屋に戻るメンバーに 見つかってはワインを振るまい、気がついたらアブクはとっくに弾けて、出血が止まらなかったらしい。素晴らしいマネージャーですね。 徹夜越しでポーカーを戦ったデザイナーの伊藤さんは、出発直前の粘りで、とうとう黒字でカジノを後にした。ディーラーが気迫に負けたか。

  ナイトショーは、ファントム、Ka、LOVE、Oが人気で、みなそれぞれ好みのショーを楽しんだようだ。ラスベガスデビューの高鳥さんと棟保さんは頑張ってショーのハシゴ。メンバーには良質なエンターテイメントを吸収してほしいからたいへんよろしい。

いつか日本のLCEのメンバーも体験させたいとみんなの顔が浮かぶ。 アメリカらしい地平線に真っすぐ続く道路を走って、ようやくオフィスに着く頃、あるメンバーが「あ〜、よく笑った二日間だった」とポツリ。 同時に、心の中の電球もポツリと灯った。 経営をしていると、人に言えないしびれることもある。うまくいかなくて凹んだり、正解のない悩みに、暗闇の天井をいつまでも眺める夜もある。マジメに経営をしていたら誰だってそうだろう。

  だけど、弟や妹のようなメンバーたちの底抜けの笑顔にふれると、空っぽの心も満タンになるし、どんな険しい山だってスキップで登れそうな気持ちになる。 ボクはしみじみ恵まれていると思う。 メンバーに、メンバーの家族に、恥ずかしくない経営者になりたい。