最近の気づき(その1)

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先の石井さんもそうだけど、ボクは経営者や一線で活躍する方にお会いできる機会に恵まれている。

そういう方たちの中で生きていると、自分の至らなさや努力不足を日々痛感する。

こうしてブログの中でありのままの毎日を綴ることは、限りなく生き恥を晒していると自分でもわかっているけど、それでも読んでくださる方に、わずかでもボクの「気づき」や「元気と勇気」がシェアできたらなあと思って書いています。

ということで、シリーズ「最近の気づき」(その1)は、先の出張で、帝国ホテルの支配人Aさんから学んだ帝国ホテルの経営秘話。

遡ること今から何十年も前、ホテル業一筋で経営も堅調な帝国ホテルに、新しく就任した金融出身のその社長は、

「客室と宴会を収益源とするホテルの事業は、将来景気や時代の変化の中でどう変わるかわからない。今、余力のあるうちにこそ、安定した収入が得られるオフィス棟を建てて、景気に左右されない収入源を確保せねばならない」

と、一見畑違いのオフィス賃貸プロジェクトをぶち上げた。

そして、ホテル業に誇りを持つ多くのホテルマンの反対や懸念の声を説き伏せ、オフィス棟の建設を実現した。今どきなら、ホテルとオフィスの融合は珍しくもないが当時としては画期的な発想だったようだ。

結果は周知の通り。現在に至るまで入居率はほぼ100%。完成以来の何十年の経営の中で、オフィスの安定した家賃収入が、不景気の時には経営を助け、好調な時にはいっそう業績を伸ばし、経営をいっそう強固なものにしている。先を見据えた革新的な経営が、今日の帝国ホテルの土台を作っているのだ。

その先を見通す眼力は、バブル期の土地ころがしとは一線を画する。

バブルに世の中が浮かれている時も、帝国ホテルは決して浮利を追うことをしなかったため、バブルが弾けてもびくともしなかったそうだ。

これを聞いたとき、5年以内(創業25周年まで)の通過目標にしているアパート(社員寮)の購入は決して間違っていないと確信した。

ロサンゼルスもサンディエゴも家賃が高い。
給料が上がっても、家賃やガソリン代もついてくるからなかなか金が残らない。

まずはガーデナ市かトーランス市にアパートを買って、社員に安価で提供して、残りのユニットをテナントで埋めたら、社員はコンドミニアムでもマイホームを買うための頭金を貯められるし、テナントからの家賃収入が安定した経営の助けになる。

社員がいったん定年退職を迎える60歳くらいから、アパートの支払いが1000ドルも2000ドルもあったら、収入がいくぶん落ちるであろう家計にはズシリと重い。

何とかそれまでに、親御さんに援助してもらってでも、貯金と合わせて頭金を捻出してマイホームを手に入れ、60歳までに頑張って支払いを済ませておけば、その先の人生の見通しがウンと楽になる。60歳までは遮二無二働いても、その先はシフトチェンジして、人づきあいや自分へのご褒美に比重を置くこともできるだろう。

ボクの小さな目標だけど、30~50ユニットのアパート購入を48歳(25周年)までに実現したい。プライベートでも、網戸から同僚の声が聞こえたり、短パンやスッピンでゴミ捨て場で同僚と会ったりして不評を買うかも知れないけど。