口パクで許してください

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今週は更なる早起き習慣をつけようと毎朝4時起きを試みた一週間だった。

結果は意志の弱さで、毎朝4時とはいかなかったけど、少なくとも毎朝5時前には起きて、平均4時半くらいにデスクに向かうことができた。起きる瞬間はツライけど、エイヤと布団を蹴飛ばして、顔をジャバジャバ洗って、デスクでPCを開くと驚くくらい集中して仕事ができた。

また、日本のメンバーの時間で午後9時や10時に作戦会議ができるのも新たなる発見だった。良いキッカケなので、日本の副社長(LCE)の竹内とは、こっちの時間で木曜日の午前5時(日本の午後9時)に、毎週ブレストを兼ねた定例会議を持つことにした。人生の中には工夫の余地がいくらでもあると実感した一週間。

そんな中、水曜日は恩師のOさんが主宰するヤングエリート倶楽部のパーティが、リージェントクラブのペントハウスで開催された。

この会は、100%Oさんのスポンサーのもと、様々な分野で活躍する、Oさんが見込んだ方たちの社交の「場」であり、日本をもっと深く知っていただくための「場」なのだけど、ボクは(役不足だけど)その会の“パートナー”と“司会”を仰せつかっている。

この日は、ゲストスピーカーに伊原総領事を迎え、対アジア、対世界外交戦略についての切り口鋭い講演に、アメリカ人メンバーからも多数真剣勝負の質問が出て大いに盛り上がった。

一方で、辿々(たどたど)しい司会はもとより、こういう華やかなパーティで、つくづく、上手に立ち回って人脈を広げたり、自ら楽しむことができない自分ってどうだろう。

四国で瀬戸内海に囲まれて、無邪気にうどんをツルツル喰って育ったボクには、アメリカに限らず、日本でも同様の席では、大勢の前でスマートに立ち振る舞うことができないのだなあ。日本でも何回も講演をさせてもらっているのに、毎回緊張しないことがない。結婚式の来賓挨拶ですら、スピーチが終わるまで何も喉に通らない。

案の定、先週末のライトハウスの20周年記念イベント(UTB共催)坂東眞理子さん(「女性の品格」の著者)講演会の主催者あいさつでも、スポットライトを浴びて1000人の観客の前に出た途端、そのままスローモーションで気絶して倒れそうになったもん。

これから新年にかけて、20周年記念イベントが目白押しで、日本のベストセラー作家(ビジネス書)の阪本さん(本誌連載)や本田さん(レバレッジシリーズ)、当地で人気コラムニストでもある岩瀬さんの講演が続くけど、主催者の挨拶は、何回でも練習して吹き込んだベスト(気持ちのこもった)な挨拶を、口パクで流そうかしらんと企む情けないボクである。