原理原則でいこう!

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メリークリスマス!
今朝はマンモスの郊外の山小屋から。

ベッドからカーテンを開けると外は白銀の世界。
大粒の雪が斜めに舞っている。

ごろんと寝転がって、持って来た稲盛和夫さんの著書「生き方」を開いて、以前に自分が線を入れたところを追いかける。

あっ、これだ。

昨日、書いたブログに、安らかにいられる要因を「大切なことにケリをつけたこと」「恐慌に対して腹を括ったこと」そして「メンバーが揃ったこと」をあげたけど、それらすべての根底で、稲盛さんから学び、拙いなりに一生懸命実践してきたことが記されていた。

「いったい、どうしたらいいのだろう。私は迷いました。

そしてその末に行き着いたのは『原理原則』ということでした。
すなわち『人間として何が正しいのか』というきわめてシンプルなポイントに判断基準をおき、それに従って、正しいことを正しいままに貫いていこうと考えたのです。

嘘をつくな、正直であれ、欲張るな、人に迷惑をかけるな、人には親切にせよ・・・・・そういう子どものころ親や先生から教わったような人間として守るべき当然のルール、人生を生きるうえで先験的に知っているような、『当たり前』の規範に従って経営を行っていけばいい。

人間として正しいか正しくないか、よいことか悪いことか、やっていいことかいけないことか。そういう人間を律する道徳や倫理を、そのまま経営の指針や判断基準にしよう。
経営も人間が人間を相手に行う営みなのだから、そこですべきこと、あるいはしてはならないことも、人間としてもプリミティブな規範に外れたものではないはずだ。

人生も経営も、同じ原理や原則に則して行われるべきだし、また、その原理原則に従ったものであれば、大きな間違いをしなくてすむだろう―そうシンプルに考えたのです。

それゆえ、迷うことなく正々堂々と経営を行うことができるようになり、その後の成功にもつながっていったのです。」

まだ頭で「知っている」のレベルで本当の血肉にはできていない。油断するとすぐに自分を差し挟んで考えてしまう。私利私欲やこちらの都合で推し進めがちになる。相手の非を先に考えてしまう。気持ちに余裕がないと怒りっぽいし、すぐに自分を棚に上げて相手を責める。

だけど、できるだけ「原理原則で言ったらどうだっけ?」「動機善なりや、私心なかりしか」と自問自答して考えたり判断することで、以前ならうまくいかなかったり、人間関係が悪くなるような局面も、良いカタチで解決することが多くなった。それと、(以前ほど)ジャッジがぶれなくなった。ジャッジの後の後悔は限りなくゼロに近い。逆に言うと、うまくいかなかったことは、たいてい原理原則から逸れていた。

原理原則で生きると、後は天に任せるのみだから迷いもなくなる。

窓の外の雪に目をやる。

まだまだマネごとだけど、実践を続けることで習慣にして、本当の血肉にしたいと思った。

42歳最後の日にまたまた思いを新たにした。

「原理原則」でいこう!