シンガポールから

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アジアでの出張最後の土曜日の朝。

滞在するシンガポールのカールトンホテルの窓からは、すぐ眼下にグッド・シェファード教会の塔、その向こう側にシンガポール経営大学、そして広大な森のごとく、鬱蒼と茂った樹木に包まれたフォート・カニング・パークを挟んで、少し霞がかかった高層ビル群が広がる。

ロサンゼルスを発ってから2週間。
日本に帰国した親父を訪ねた後、同じメディア経営者の新谷さんとマレーシア、シンガポールを駆け足で回った。

*シンガポールのビル群をバックに

 

新谷さんはまだボクより若い38歳にして、ニューヨーク、ハワイ、上海、北京などの主要都市で日本語情報誌を次々と成功させた男で、ボクとまったく考え方もタイプも異なるけど、尊敬する経営者であり、失敗も経営ノウハウも何でもオープンに語り合える親友だ。

今回は、将来アジア進出の拠点の候補地と考えているシンガポールとマレーシアの両国で、実際の現地の様子や市場規模を知るために、それぞれの地域のメディア経営者、商工会、日本人会などを訪ねて歩いた。

ボクは近い将来、ライトハウスのグループの基幹事業である「メディア」と「教育」の2本柱で、アジアでの展開も考えている。もちろんそれはアメリカの他都市やヨーロッパでも同様だけど。

*マレーシアの日本人会はソフトもハードも世界一充実!掲示板には、スポーツから趣味、語学まで幅広いサークルや教室の案内が並ぶ。

*もちろん、剣道だって学べる!

 

電話やスカイプで便利になっても、現地で直接人と会い、足で歩かねばわからないことがある。吸収すべきことが山のようにあって、取材用に新しく買っておいた帳面は一週間でぎっしり埋まった。

新谷さんとは、移動中も、食事の間も、ホテルのバーでも、ゴルフ場でも、世界展開の事業シュミレーションと、おたがいが得意とする経営ノウハウをそれはもう出し惜しみナシでぶつけ合った。

とりわけ経営ノウハウについては、新規創刊後、短期間の間に爆発的な成長を遂げるための具体策や、広告主の不満足をいち早く察知する方法など、どこの本にも書いていないホンモノの「知恵」を吸収させてもらった。ありがたい。

今回日本を発つ前に、やはり中国5都市で日本語情報誌や中国人向けの情報誌を発行するチャイナコンシェルジェの大西さんにも会ってきたけど、自治体や異業種企業、大手企業を巻き込んでの事業展開がうまい彼からも、自分の知識と経験ではおよびもつかない経営手法を学ぶことが多い。

そんなふうに、おたがいに腹を割って、学び、研鑽し、尊敬し合えるメディアの経営者仲間がボクには3人いる。

この新谷さんと大西さん、そしてハワイのアロハストリートの経営者の上野さん。本当にボクは仲間に恵まれている。

実質最終日の昨夜は、一時半にホテルのバーを追い出されるまで、情報誌の経営の在り方についてトコトン議論した。

世界で実現したい夢に少し輪郭が帯びた一週間だった。

あっ、今日ってバレンタインディ。
帰ったらカミサンとシャンパンでも飲まねば!