夜風に吹かれて

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「お布団で寝なよ」家内の声。

いつの間にか書斎で居眠りしていた。お気に入りの音楽聴きながら。う〜ん、極楽。

 

今日は午後遅くひとりでゴルフに行った。

ボクのメンバーコースのパロスバーデスカントリークラブで、初顔合わせのグレイグさんと奥さんとラウンド。ボクは息子のサッカーのピックアップがあるので、クラブハウス近くの7番ホールを終わったところでホールアウト。朝のレッスンであまりに調子が良かったので、バーディが連発が出たらどうしようかと心配したけど、ダボとトリプルのオンパレードだった。

で、迎えにいく途中に、夏時間は練習時間が伸びて息子の練習が一時間後になるのを知った。
なんだ、あと4ホールはできたなあ。

夕食は、カミサンと息子がパーティにお呼ばれでいないので、ボクが娘に料理の腕を振う。

カツオのタタキ、ウィンナーとキュウリのサラダ、キノコとポークのソテー。なんか、酒の肴中心だけど。

ボクはシャンパンで娘と乾杯。

学校の様子、進路、職業観、近況。

そうそう。彼女が通う公立高校は、州の予算削減で先生や職員が20人近く解雇されるらしい。
何でも前の州知事が自動車の登録税で大幅に税収を増やそうとしたのを、現知事のシュワルツネガー氏が阻止したまでは良かったが、すべてに優先されるべき教育予算が削減されたしわ寄せが毎年ジリジリ教育現場を蝕んでいるようだ。教育こそが国づくり。ちがう気がするのだけど。

今月で16歳になる娘は、ボクが子ども相手の会話に合わせなくても、自分の言葉で自分の考えを話すことができる。

ボクは、子どもたちに自分のことをちょっと、いや多少、いやすっかり、棚のうえに上げてしまって、仕事を選択するうえで一番大切なことや、シアワセや人生の意味、将来試練に遭った時思い出してほしいことを伝える。

「パパの何でもポジティブに考えるところはスゴイよ」

見てるんだ。うれしかった。

「パパみたいに料理の上手いオトコの人と結婚した方が良いだろうな」

余計なことまで言った。

食後に街灯のない夜道を歩いて近所のセブンイレブンまでアイスクリームを買いに行った。

帰り道、春にはまだ少しヒンヤリとした風の中で、アイスをかわりばんこに齧った。