スィート16

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5月24日の日曜日の朝。
息子の剣道の試合で、ロングビーチの体育館に来ている。

今朝は、ジョギングと散歩(途中から息切れして歩いただけだけど)と水泳をたっぷりして運動不足を解消。内蔵を休めるために朝食は抜き。

再来週の息子の運動会までに、8ポンドくらいしぼってベストコンディションに持っていかねばならないのだ。教員と父兄の対抗リレーがあるからね。

来春で息子は中学を卒業だから、ボクにとっては最後の運動会になる。決して後悔しないようにせねば(って主役は息子なんだけど)。

はてさて。昨日は娘にとって記念すべき“スィート16”の誕生パーティ。

日本ではあまり馴染みがないけど、こっちでは子どもからレディになるお祝いとして、娘を持つ家庭ではそれぞれ趣向を凝らして盛大に祝うのだ。

我が家は自宅で開催したのだけど、(父親不在の中)数週間前から段取りや飾り付けで、それはもう大事であった。

準備期間の貢献ゼロだったボクは、パーティの前にプールに浮かべる浮き輪やビーチボールの空気を懸命に入れて存在をアピールした。それだけだけど。

パーティには娘の16歳を祝う友人50人余りが駆けつけてくれた。
みんな明るく元気で、なかなか礼儀も正しい若者たちで、親としてもひと安心。

プール及びその周辺で、年頃の男女が楽しそうに盛り上がる様は、オジさんには眩しすぎる。同じ時代を、男子校全寮制大ビンボー生活を送ったボクの青春と比べていかがなものか。ボクの時代は、まわりの女性と言えば、お袋よりずっと年配の寮母さんと食堂のおばちゃんだけだったよ。

いかん。腹が立ってきたから話を戻そう。

パーティの目玉には、友人で世界的なマジシャンのシュート緒川さんに、とっておきのマジックを披露してもらった。

シュートさんは、マジシャンオブザイアに4回も輝いた超一流のマジシャンにもかかわらず(だからこそ?)、子どもたち相手でも一切手抜きなして、そこにいるすべての観客を狂喜乱舞&拍手喝采させてくれた。

技のキレ、観客とのコミュニケーション、よどみない流れ、どれを取っても一流の仕事、一流の矜持を見せてもらった。

おかげでボクの株まで騰がって、パーティが終わっても、娘はボクの回りを通る度にありがとうとハグしてくれた。よほどうれしかったようだ。

実は豚インフルの影響で、日本からの研修事業はかつてないハードパンチを受けているけど、昨晩の子どもたちの飛び切りの笑顔と笑い声のおかげで、ふただび気力と活力が溢れるように湧いてきた。お父さんは負けないのだ!