再会

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水曜日。昨日は久しぶりの営業同行で、ハンくんとサウスベイからサンタモニカ、小東京を回った。

重なるときは重なるもので、10年を越える再会が1日に3つもあった。

とりわけ、元ライトハウスの副社長のYちゃんとは退社以来の再会。

もともと創業前からの友人で、当時駐在員だったYちゃんが会社を辞めて、創業間もないライトハウスに番頭さんとして合流してくれた。

本人は言わなかったけど、給料なんか半分どころじゃないダウンだったと思う。

初代編集長のKさん、2代目編集長のFさんと並んで、創業期の礎(いしずえ)を築いてくれた仲間だ。

退職に至る経緯は、決してスカッと爽やかなものではなかったので、ずっとボクの心に引っ掛かっていた。

帰ってこない時間、取り戻せない関係とわかっていても、あの頃、Yちゃんが地味な仕事ほど一手に引き受けてくれていたのを、ボクは心から労えなかったことや、方針や思惑のズレに、正面から向き合わなかったことが悔やまれた。

あの頃ボクは自分の思い通りの幹部が良い幹部だと信じて疑わなかった。

会社の持つ経営哲学や良心に対して忠実であることが大切だとわかったのはずっと後だ。

そんな後悔の時空を経て、ばったり昼時のスーパーのレジに並ぶYちゃんを見つけた時、懐かしいたれ目の困ったような笑顔にふれ、鼻の奥の方が思わず熱くなった。

人を待たせていたので握手で別れたけど、後から、キチンとありがとうを言いそびれたことに気づいた。