5000の世界をのぞいてみたい

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雲ひとつない澄みきった青空の日曜日。
教会のお祭りに呼んでもらった息子のジャズバンドのステージを観にいく。
 

太平洋をバックにチビたちが奏でるメロディが、海から吹き上げる風に溶けてゆく。ボクはサンドウィッチを片手にうとうと。そのまま芝生で眠ってしまいたい。なんて気分の良い午後だろう。

日本から帰ってきて5日、まだ蕁麻疹と格闘しているけど(治ったと思ったらけっこうシブトイ)、ずいぶん体調は回復した。

今回ほど心のアンバランスが、身体そのものに悪影響を及ぼすことを痛感したことはなかった。

それにもう青年のような体力はない。残りの人生、そこを気力と知力で補うにしても、健康管理をもうちょっと真剣に取り組まねばならないと痛感した次第。

そこで今回、食生活を本腰で改めることにした。

まず、ゲストやお祝い事がある日以外の晩酌を止めた。
(*注:「無事一日が終わった」とか「花の金曜日」とかは“お祝い”に含めず)

食事そのものも改革。野菜中心で多品目を心掛けている。
朝晩は、主菜の他に、ピーマン(赤、黄、緑)、セロリ、オニオン、トマト、キュウリを漬け込んだサラダをたっぷり、それと萩名産のワカメのふりかけ、青汁(アサヒ緑健のは飲みやすい)を欠かさない。肉や魚、豆腐や納豆などの植物タンパク質もバランスよく採り、炭水化物はストレスにならない程度に控えるようにした。
そうそう、朝の味噌汁も真剣に飲むようになった。
決して口にしなかったオレンジジュースやフルーツも積極的に摂取。

もう血がサラサラ流れる音が聴こえてきそうだ。
子どもの頃、「健全な精神は健康な身体に宿る」というようなことを学んだけど、歳を重ねるとその意味がよくわかる。

体調を崩すと、バランスのとれた思考も、他人を思いやる心も保つことはできない。
言い換えたら、健康管理は経営者の「義務」なのだ。

そうでなくても、経営者として次の10年20年は、より高度なバランス感覚、判断力、調整力、リーダーシップが求められる。

例えば、23歳(起業)の頃に求められたレベルや動かせる世界が10だとしたら、33歳のときは30くらいのレベルで30くらいの世界を動かしていたように思う。

43歳の今は150くらいにはなっているし(感覚値だけど)、45歳を通過する時には500くらいにはなっていたい。

50歳通過時には着実に1000くらいのフィールドで戦える自分でありたい。

1000までいったら、今は想像もつかない3000とか5000の世界も見えてくるだろう。

せっかく生まれてこれたのだから、そんな世界をのぞいてみたい。ついてきてくれたスタッフとその視界を共有したい。後に続く若いヤツらに道をつけたい。「やればできる」と自らの人生を持って証明したい。

もっと早く気づけよという話もあるけど、気づいた時が最善最速なのだ。