「金持ちノートの作り方」だってさ

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ユニクロとニトリと王将の経営分析が面白くて定期購読を始めた「プレジデント」だけど、その後はあまりに小賢しい特集記事の連発に3号で定期購読を止めた。

だって、「年収2000万円の手帳術」とか言って、年収1500万円以上と500万以上の人の傾向を比較してみたり(稼ぐ人がやっぱりエライというオチ)、上場企業の社長や役員の数を出身校でランキングしたり、どこらへんがプレジデントなのかボクの読解力ではさっぱり理解できなかった。
まあ、どこで切っても出世したもん勝ち。年収が多くて安定してるのがシアワセという身も蓋もない本だった。

それにしてもどうなんだろ、この価値観。

もし世の中がこの内容を求めている(=世の中全体の価値観)としたら、すごく恐ろしいことではなかろうか。

「となりのヤツ」に勝って、「上」を目指してる場合じゃないのだ。
「自分のシアワセ(利益)」を第一優先で追いかけてる場合じゃないのだ。

誰が見たって日本は世界の中で圧倒的な勢いで地盤沈下している。
今の日本は、太平洋に沈んでいく水槽の中で、となりとか上を睨んで競い合っているようで悲しくなってしまう。

絶対に日本人はもっともっともっともっと世界に出なくちゃダメだ。

駐在だって、転職だって、進出だって、投資だって、留学だって、放浪だって、何だっていい。

世界中に人と企業の導線を張り巡らして、どこでだってしぶとく生きていく個人の集合体こそが新生ジャパンの新しいカタチだと思う。4つの島の中に暮らしていてもいなくても、世界のどこにいても「日本人」なのだ。

“「金持ちノートの作り方」3大奇才がそっと教えます”とか、そっと教えている場合ではないのだ。しっかりせい、と。