座ぶとんを一枚

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 いつもは朝5時過ぎに起きて、ひと仕事してから散歩や自転車に出る。それからストレッチをして、ゆっくりシャワーを浴び、朝食をしっかり採ってから(チビを高校にドロップして)8時過ぎに出社する。これが毎朝のリズム。

それが昨日は寝坊して7時半に起床。朝ご飯だけかき込んで、慌てて家を飛び出したから1日のリズムが最後まで崩れた。

8時半の勉強会での進行も歯切れがイマイチ。経営会議もその他のジャッジもすべてシャープさに欠けていた。情けない。

あんまり能率が上がらないから、陽のあるうちに仕事を切り上げ散髪をして帰宅した。

やっぱり、出社前にやるべき仕事を集中して片付け、海や森や空を眺めながら、その日1日向き合うべき案件についてゆったりと思考する時間がボクには欠かせない。

始業時間はウォーミングアップを始める時間じゃなく、肩ができてるのがプロだ。いかんいかん。

はてさて。

そんな話とはちっとも関係のない、熱く情けない話。

今朝、編集長の川嶋くんと男同士の賭けをした。

ダイエット。

再来月の51日、都ハイブリッドホテルで結婚披露宴の晴れ舞台に立つ川嶋くんからの申し出だ。川嶋くんが美少年だったのは今は昔、着ぐるみを着たような今の体型では記念写真を飾るのも憚(はばか)られるだろう。気持ちはわかる。

かわいいメンバーの申し出を受けて立たないわけにはいかんだろう。

実は川嶋くんとの勝負はこれが初めてではない。

2年前に20ポンド(約9キロ)目標のダイエット対決をして、最大瞬間風速30ポンド(約13.5キロ)の減量にお互い成功した。さすがの精神力、あの瞬間の達成感、カラダの切れ。自画自賛。どれほど自信を持ったか。もうどれだけ太っても戻れると確信した。

そして案の定、互いに完全なV字回復をした。

カルロス・ゴーンもアゴを落とすリバウンドぶりだ。

今回はタイムリミットまで6週間しかないので限定10ポンド一本勝負。

何が一本かはどうでもよい。

実現したら互いにお祝い200ドル。敗れるとペナルティ200ドル。負けたら、昼休みしばらくは公園の水を飲んで過ごさねばならない。菓子パンも買えなくなる。これは真剣にならざるを得ない。

いちおう川嶋くんの立場でいうと、ダイエットに失敗してボクに成功されたら、400ドルの出費の上、披露宴では着ぐるみのまま。さらにボクがこの話をスピーチで暴露するだろうから、泣きっ面にハチである。

川嶋くんにとって一生に1度か2度の披露宴だからぜひスマートになってほしい。ましてや、今回ほどステキな奥さんを迎えることは二度とないだろうし。

それにしても、今回のダイエット後にリバウンドしたらVが2つで「Wの悲劇」だ。

座ぶとん、一枚もらってもいいでしょうか。