明日の予感

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月曜日。日本とのスカイプ会議が終わったのが午後10時半。

オフィスには、まだ編集の西川と川嶋、営業のひろしが残って版入の最後の追い込みをしている。

ボンヤリ頭で帰宅して冷えた白ワインとペリエをゴクリ。もう考えるのも億劫なくらいに電池切れ。使い切ったマヨネーズ状態(絵の具でも良いんだけど)。

そんなボクのところへ、今週末17歳になる娘がやってきて、チョコンと膝に腰掛ける。

「仕事ってムズカシイなあ。わかったつもりでわかってなかったことや、伝わってるはずなのに伝わってないことばっかりだ。パパ、時々わかんないや。」

不完全燃焼のボクの気持ちを酌みとったようにやさしく体重を預ける娘。

ボクを癒そうとする気持ちが体温を通して伝わってくる。これまで彼女のやさしさにどれほど救われたろう。

「私ね、パパと性格そっくりだよ。すごく似てる。だからパパが人と話してる時、ホントは怒ってたり、嫌がってるのもすぐわかるもん。顔が笑っててもね」

だって。バレてるらしい。

膝の上の娘をギュッと抱きしめた。

と、何に凹んでいたのか、忘れてしまった。

明日はもっともっと良い1日になりそうな予感がする。