サンキュー紅白

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新年あけましておめでとうございます!

紅白歌合戦、見ましたか。

仕事だから週刊誌を始めとするマスコミ連中も仕方がないのだろうけど、毎年紅白について「視聴率歴代ワースト云々」とか「苦し紛れの人選云々」、「打ち切り必至」「時代の役割が終わった」等々、批判記事が巷にあふれる。

一方で紅白の番組を作るために、表舞台の何倍もの裏方の人たちがそれまでにもその間にも、気を使い、知恵を絞り、頭を下げて奔走して、本当に身を削るような思いで番組を作っているにちがいない。

まして志向も娯楽もこれだけ多様化した時代に、子どもからお年寄りまで幅広い層に、毎回合格点をもらうなんて並大抵のことではない。

もちろんスタッフや幹部の中にはろくでもないのも混じっているだろう。ただそれはどこの組織でも同じ。その多くは、視聴者を喜ばせたい一心で汗を流しているのだ。

そろそろ日本の(その種の)マスコミも、重箱のすみを突ついたり、読んで人の心がザラつくような記事を控えてはどうかと思う。高みの見物で底意地の悪い記事を吐くばかりの批評家やマスコミは醜いものだ。今では生活者の目が肥えてきたから、かえってそのメディアそのものの評価を下げる。また、これを言ってはおしまいだけど、あなたが人の心を揺さぶるものを作ってみろ。と思う。

カローラが退屈だの格好がどうのと批判するのはサルでもできるけど、カローラを作るのはその100兆倍難しく、そして尊いのだ。それはカローラであっても、野菜であっても、モノやヒトを運ぶ仕事、料理を供する仕事であっても同じだと思う。

話を紅白に戻すけど、とりわけ海外に暮らす日本人はどれほどたくさんの人たちが「紅白」を楽しみにしているだろう。

楽しかったこと、しょっぱかったこと、その時代の想い出と重なる曲がある。その時代をともに生きたアーティストがいる。口ずさめる歌がある。これってすごいことだと思う。

復活した徳永英明やワルそうな米米クラブ、やっぱり「津軽海峡」の石川さゆり、男前のSMAP、兄弟舟のおっちゃん、初めて生(映像)で見たこぶくろ。歌詞をよく読むとおっかない女の情念、あみんの「待つわ」。

曲とともに人の顔や出来事が甦ってうれしくなった。
当たり前みたいだけど実はすごくありがたい。

また、おじさんにはみんな同じ顔に見えてしまう大量女性ユニットについては大きなお世話だけどギャラを頭割りするのか考えた。待合室とかレッスンとか用意される弁当の支払いもどうするのだろう。5個までは無料支給とか。

美空ひばりと小椋けいのCGを駆使したデュエット「愛燦々(あいさんさん)」には口ずさみながら不覚にも涙してしまった。

NHKの思惑にまんまとハマってしまった。

だけどそれが紅白なのだ。サンキュー紅白。