まっすぐな視線の中で

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年末最後の版入までいよいよ残り3週間。

昨夜もボクが9時半に事務所を出る時、まだほとんどのメンバーが残って追い込み作業に取り組んでいた。例年、増刊号の前後や年末は制作と数字両方の修羅場が続く。

そんな中、今朝の社内勉強会では「追い込み時、失敗やトラブル時、ピンチの時、仲間のこの一言、このフォローに助けられた」というテーマで話し合った。

こんな時だからこそ、仲間への感謝と思いやる気持ちを持ってほしかったから。各グループ、できるだけ社歴の浅いメンバーに発表させた。

「締め切り前の余裕のない時に、先輩のメンバーが和(なご)む話をしてくれたり、ピリピリならないよう配慮してくれる」

「ギリギリの受注にも、制作が気持ち良く受けてくれて、お客さんに喜んでもらえるようスピーディに作ってくれた」

「残業で疲れて帰る時に、同僚が目を見て『おつかれさま!』って言ってくれると疲れも吹き飛ぶ」

「失敗した時に上司から責められるのではなく、解決のためにいっしょになって最善を尽くしてくれる。頼りになるしうれしかった」

「残業の時にチキンとか夜食が出た」>「・・・。」

「失敗をみんなが助けてくれる」

うちのメンバーはまだまだ仕事がデコボコで、お客さんやベンダーさんに迷惑をかけたり助けてもらうことばかりだ。

本当に発展途上だけど、こんなに気持ちの良い仲間がよく集まったものだと感心するくらいみな人柄が良い。職場の空気感が良い。イジワルやひねくれ者がいないのだ。

もちろんそこに甘んじてはならないし、成長し続けねばならない。

「営業だから取材ができないではいけない。キチンとヒアリングや文章が書けるよう努力して。編集も制作も、直接営業職ではなくても、お客さんに勧めたり、提案ができなくてはならない。ここにいる全員が営業の意識も持って」

「お互いへのやさしいや思いやりと、妥協したり見逃す(見過ごす)ことはまったくちがう。

制作は、営業のヒアリング(広告の打合せ)が甘かったり、いい加減だったら許してはならないし、営業も、広告の仕上がりに納得できなかったら通してはならない。オレたちはプロなんだから決して妥協しないで。

そもそもオレたちはここに「読者」「広告主」「メンバー」がシアワセになるために集まっている。その3者すべてにとってシアワセかどうかを判断基準にしたら必ず答えはひとつしかないはずだから」

そんな檄を今日も飛ばした。

メンバーのまっすぐな視線の中で、この会社を、この情報誌を、このメンバーたちを、人生をかけて正しい方向に導かなくてはならないと思う。そしてボク自身が一番進化しなくてはならない。