春合宿

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「今日はこの辺にしとこうか」

昨夜、営業と新規事業部を統括するタケちゃん(植野毅)と、ブレストを切り上げたのは午後10時過ぎだった。

頭蓋骨がほのかに熱を帯びていた。

タケちゃんは、事業を加速させるために、4月から夏まで我が家に泊り込み。オトナの春合宿。

会社以外の時間も、朝から晩まで事業を磨き上げるためのブレストをしている。

昨夜は早めに切り上げたけど、ほぼ毎晩、11時、12時まで、「ああでもない、こうでもない」、「そもそも」、「こういう仮説を立てたら」、「ひょっとして」、、、うんうん唸りながら議論を重ねている。

当たり前だけど、正解はないけど、自分たちが時代の潮目を変えたり、切り拓くカードを必ず引き当てると確信盲信して。

脳がカサカサになるとアルコールで潤し、心の火が小さくなればギターを引っ張り出しサザンを大声で歌う。

そんな毎日。いつまでも続いて欲しい毎日。

想いが一日を真っ赤に染めて、寝ている間も、シャワーの時も、自転車の上でも、ずっとひとりブレストしている。

僕やタケちゃんが、幹を枝をどこまでも伸ばす方に魂を込める一方で、空間こそ別々だけど、社長の上野は、グループがどれだけ大きな大木になっても、それに堪える強く深く広い根っこを張る方に、想いを神経を張り巡らせている。

ハワイの弟と電話で話した。

「毎日が夢中であっちゅう間に過ぎるわ。難しくて、面白うて仕方が無いんじゃ。人生でこんなシアワセないんやろうのう」

「そらそうじゃわ。それより上はないやろ、兄ちゃん!やり切らんと」