SF−LA 500マイル・自転車旅行記(その7)

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 8月15日の朝。快晴。

サンタマリアという町で書いている。旅日記もとうとう7日目(自転車は6日目)。

計画通りに走ることができたら、明後日(土曜日)の夜には完走する。

昨日も一日山々山だった。

足腰こそ多少痛いけど、それ以上に身体が慣れてきたようで、平均10時間くらい毎日自転車を漕いで、5000kcal以上余分に燃焼しているのに、そんなに疲れが残らない。むしろ元気になって行く気がする。

当初は、スペインの闘牛の角にしがみついて、ひたすら振り回されるような感覚の旅だったけど、ようやく自分でコントロールしている感覚が持てるようになってきた。

この旅で気づいた小さな発見。

地の果てまで続くいちご畑を走る時、甘酸っぱく爽やかないちごの香りが鼻腔をくすぐり、疲れを吹き飛ばしてくれる。

キャベツ畑は、意外や野菜炒めの匂いがする。野菜炒めがキャベツの匂いだったと言うべきか。。

森林を抜ける道には、心を穏やかにしてくれる森の香りがある。

ぶどう畑は、視覚を伝ってワインを想起させ、一刻も早くワインを飲みたい気持ちがペダルに伝導して、目的地により早く到着させてくれる。

自転車の旅は五感の旅でもあるのだ。

今日は、サンタバーバラを目標に70マイル。

明日は、マリブまで70マイル。

明後日は、マリブからパロスバーデスの自宅まで50マイル。

今日明日のルートは、車だと海岸線の比較的フラットなルートだけど、自転車ルートはぐぐぐぐぐっと内陸の山脈に切れ込み、Googleマップを指でたどると、それだけでうめき声が漏れるくらい坂三昧だ。

最後まで楽しませてくれる。

さ、今日も元気に走ってきます!