忍者ハッ○リくん

NO IMAGE

朝7時10分、会社から今日のスケジュールのことで、片山の携帯にメッセージを残そうとしたら、すぐに電話に出て、もう7時からお客さんとミーティングしていると言う。なかなか一日を有効に使っている。

ここしばらくの小さな出来事をパラパラ。

一昨日、学生インターンの女性がある取材でインタビューに来てくれた。

放っとけばいいんだけど、目がチカチカするネイルが気になった(キレイなんだけどね)。聞けば、就職活動中なのだと言う。

「たぶん、面接の担当者は言ってくれないと思うけど、そういうネイルが面接でプラスに働くとは思わない。パーティやバケーションや週末じゃないからね。自分を伝える前に、服装や身なりで判断されるのはもったいないことだと思う」

「あなたはその質問の用紙にそって聞いているけど決して自分の言葉じゃない。取材のコツを言っておくね。取材をするならできる限り予習をすること。仕込みが大切だ。これは営業でもなんでもそうだけど、相手に興味を持つこと、もっと言うと相手を好きになるくらいの勢いでのぞむと、引き出せる言葉の深さや幅がぜんぜん違ってくるんだ。真剣勝負でいかないと。まず懐に入って。そして視界を共有するんだ」

なんだか取材を受けているのか、カウンセリングをしているのかわからなくなってきた。朝の忙しい最中に一時間以上を費やしてしまった。うまく伝わっていたら良いんだけど。

こんなボクだからカミさんにはよく「説教オヤジ」と言われる。「カタリ(語り)ーナ」とも言われる。

その傾向は飲むと顕著なようで、若い人をつかまえては語って聞かせるようだ。ボクの方はと言うとどこ吹く風で、若い人に伝えていくことが使命だと思っている。もう開き直りなのだ。

もちろん、「言うだけ番長」であってはいけないので、常に自分を省みては反省と反省と反省の毎日だ。

一昨日のことがあって、昨日はすぐに幹部メンバーを集めて電話対応や接客について弛みがないか確認した。そのへんのクオリティの確保を強化するためにいくつか手を打った。うちこそがまだまだなのだ。

取材や営業にしても「あの会社は社長がブログで一人前のこと書いてるけど、いよいよ社員の態度が悪いなあ、デタラメや」ということが決してないようにせねばならない。

「謙虚にして驕らず」全社員がそうあらねばならない。

さて、昨日は早めに仕事を切り上げてジムに行ったら、ちょうど初心者向けのヨガのクラスをやっていたので飛び込み参加してみた。

以前にうちで特集を組んだし、LCEでも最近その方面の大手の学校が2件立て続けにお客さんになったので少しどういうものか体験しようと思い立ったのだ。

ヨガ専門のスタジオの中は、男性インストラクターと、全員女性で20名近くの生徒がいる。

むむむ、やるなヨガ。うまくやっていけるかもしれない。

インストラクターの指示にそって呼吸法に注意しながら様々なポーズを取っていく。動き自体はゆっくりなんだけど、ふだん使わない筋肉を使ったり伸ばしたり、これがなかなかハードな全身運動。おしまいの15分は照明を落として、リラックス系のCDを聞きながら毛布をかぶって寝転んだまま瞑想する。いや、寝ちゃったけどね。

終わってみたらカラダすっきり、マッサージを受けたあとみたい。

なるほど人気の秘密はこういうところにあったのか。もうこれでボクもヨガ博士。なんでも聞いてください。

家に帰って夕食の席で「ヨガ道」を語っていたら、カミさんに「あなたって一回聞いたりやったりしたら、何十年も知ってるみたいに語れるよね。ふつうのヒトにはできないよ。さすが忍者ハッタリくん!!」

ハッタリくんになってしまった。