日本からの手紙

日本からの手紙

めちゃくちゃ嬉しい手紙が日本から届いた。かつてのメンバーだった、池田拓史君の、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの代表取締役社長への就任の挨拶と、今までの思いを綴ったメールだ。
十数年前に、前職リクルートで初めてマネジャーになった時、営業グループを2つ担当した。一つは通常の営業グループで、もう一つは新人営業グループ。新人グループとは、その年リクルートの人材部門に入社してきた新人をひとまとめにして、一人前に育成しながら、業績もつくるという欲張りな組織。マネジャーの僕と2人のチーフ、15人の新人で計18人のグループだった。駆け出しマネジャーだった僕は、育成スキルやマネジメント経験も乏しく、人としての成熟からも程遠かったので、思い出して恥ずかしいことや、申し訳ない気持ちもいっぱいあるが、その時に自分の持っていた全ての時間と、能力、思いと、愛情を、彼らに注ぎ込んだことは一点の曇りなく胸を張れる。4年前に日本を離れ、ずいぶん彼らとも疎遠になってしまっているが、今日のタイミングを機会にいろいろ振り返ると、
・ 渡米直前に連絡をもらってランチをしてずっと話したかったことを共有してくれた彼女
・ ジャカルタの出張した時に、久々に元気な顔で再会し、最近母になった彼女
・ 長く会っていないのに、退職時に今までの思いを綴ったメールをくれた彼
・ 昨年年末に、再婚相手と息子とロスのオフィスを訪れ、自分の進んでいる道を報告してくれた彼女
・ 独立して数百人の会社をつくり、つい最近ロスのオフィスを訪ねてくれ、一緒に焼鳥をつまんだ彼
そして、今日手紙をくれた池田拓史。10年前に、当時設立されたBCリーグに参画すると言って会社を辞めた池田。大好きな野球と故郷新潟に人生をかけたいということだった。俺がその話を聞いた時は、既に相談じゃなく報告になっていたので(笑)、いろいろ言わず応援する気持ちいっぱいで送り出したのを覚えている。
彼らと向き合うと、それぞれが素敵に成長していて、自分の足で立っていて、めちゃくちゃ嬉しい親のような気持ちと、俺自身がもっともっと成長していかないと、という襟を正すような妙な緊張感が混在する。
出会いがあって、別れがあって、再会があって・・・人生ってやっぱり面白いなあっと改めて感じる。写真は、その新人グループが解散直前に全社最優秀グループをいただいたキックオフの時のもの。久々に、あの頃のみんなで朝まで飲みたくなった。そして、いつかそんな機会があった時、酒がめちゃくちゃ旨いように、また明日から、ロサンゼルスの空の下で、まっとうに頑張ろうと思う。