日本から帰ってきて明日で一週間。 毎朝欠かさずに自転車とジムと水泳で汗を流すことで心身のキレが戻ってきた。 最近、友人のドクターの相談を受けた。 数十年来のつきあいの彼は、患者の信頼も厚く、ローカルではもっとも繁盛しているクリニックの経営者だ。少し繊細なところがあるけど、頭脳明晰で人柄も温厚。それが近頃元気がない。 「人生に対して前向きになれない。 どうしたらいいのだろう」 的確なアドバイスも魔法の言葉も持ち合わせていないけど、感謝と謙虚さを持つことから始めてみたらと伝えた。 僕は悲しい時や何をやってもうまくいかない時には、身の回りの感謝を数えるようにしている。 大切な人たちが今日も生きている […]
日本出張から帰ってきて2日目。午前2時にぱっちりと目が覚めた。 今日はライトハウスのグループ全体の下半期のキックオフ。 毎回スピーチは一週間くらい前から当日にかけて、伝えるべきことを固めていくのだけど、今回は一言で言ったら「感謝と労い」に尽きるなあと暗闇の天井に想う。 すべての業界がそうであるように、市場環境のネガティブな要因をあげたらいくらでも出てくるけど、各事業部、各個人が、 一切の言い訳をせず、常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて、素直な心で頑張り抜いてくれた半年だった。 アスファルトの隙間にひっそり咲く花もあるけれど、花と見せかけてアスファルトを打ち砕き、モリモリ天まで突き抜けて、ジャ […]
小雨がちらつく土曜日のロサンゼルス。 今日は朝から帰国子女のための教育セミナー、午後からは日本の医療・介護セミナーとイベント続き。 直前まで集客に気を揉んだけど、蓋を開けたらどちらも満員御礼でひと安心。 ライトハウスは、日本から様々な分野のエキスパートをお招きして、最新の日本の事情を伝えていただくことで、海外在住者の情報ギャップを埋めることにも努めている。 それらの情報によって、どこかの誰かの人生の選択肢が増えるかもしれないし、別の誰かの回り道やリスクが避けられるかもしれない。 そこに僕らのモチベーションがある。 さて、街並みをジャカランダが薄紫色で彩り始めたと思ったらもう5月だ。 サマータイ […]
先週は2回、日本の大学とLA(って、この会長室だけど)をスカイプで繋いで、学生たちに講義をさせてもらった。 実際にそこにはいないから、教室の空気や体温が伝わってこない分、少し難易度が高いけど、毎回イマジネーションを働かせて話すようにしている。 それでも通信の発達のおかげで、こうして世界中のどこにいても、講義をしたり、受けることが可能になった。 僕自身、今春卒業したオンラインのMBAで学んだ理由のひとつは、最先端の学びの場で、オンラインの可能性を体感しておきたかったからだ。今や通信技術で大抵のことができるし、教育の分野においては、オンラインの方が優れている部分もある。 僕が人生を費やして取り組ん […]
この週末は、社長の植野、編集の三木、そして(なぜか)教育の古茂田と僕で、レドンドビーチの釣り船に体験取材に集結した。 ざっくり“大人の遠足”と呼んでいるけど、 自転車でも登山でもキャンプでも、 大の大人が日常から解放されて、自然の中でワイワイやるのは楽しいものだ。 が・・・、毎回そうとは限らない。 この日は朝から海が荒れていて、船が港を出た途端に上下左右に揺れまくり。出港前は威勢の良かった仲間たちも花が萎れるように次々とダウン。最後まで平気な顔で、 「水平線を眺めていたら酔わないから」なんて言っていた僕までがあろうことか、しまいには海に向かってゲーゲーする始末。面目まる […]
ライトハウスでは毎週水曜日の朝、西海岸の全支局をスカイプでつないで、稲盛和夫さんの語録を教材に勉強会をやっている。 ひとつのテーマについて2回。最初の週は部署横断のグループで、翌週は部署ごとのグループで、8時半から20分間議論して残りの10分を発表にあてる。 昨日のテーマは「もうダメだというときが仕事の始まり」。 僕はこの言葉が大好きだ。 ピンチや八方塞がりの時、この言葉が条件反射的に耳の奥で響き、臆病な僕を鼓舞してくれる。 解説文を引用しよう。 「ものごとを成し遂げていくもとは、才能や能力というより、その人の持っている熱意や情熱、さらには執念です。すっぽんのように食らいついたら離れないという […]
3月27日。1ヶ月の日本出張を終えて、ロサンゼルスに帰る機中にいる。 日本では連日クライアントとの面談や、新しい事業の仕込みに日本全国を奔走する日々であっという間の1ヶ月だった。 そんな中、昨日はBBT大学大学院の経営管理修士の学位授与式だった。 48歳でMBAに進んだ動機は、50歳からのゴールデンタイムに経営者として最高のパフォーマンスを発揮するためであり、優秀な幹部たちが思う存分暴れるのを支えられる見識を身につけるためだった。 2年間で3000時間。生まれてこんなに勉強をしたことがないというくらい勉強した。 僕は人一倍飲み込みが遅く、記憶容量も小さいので、 人の何倍も努力しないと頭に入らな […]
日本出張の合間、ほんの12時間の滞在だったけど、高松でのミーティングの後、弟と実家に一泊した。 実家では、母親はテーブルに乗り切らないほど料理をこしらえて待っていた。 元気な顔を見せることもそうだけど、今回は運転が怪しくなってきた母親に、運転を“卒業”してもらうよう説得することも目的だった。 個人差はあるけど、73歳の母親の運転(運動神経)は圧倒的絶対的に信頼できない。本人はもちろんだけど、他人様を巻き込むような事故を起こしてからでは取り返しがつかない。 とくに日本では狭い道路に、トラックも自動車もバイクも自転車もいっしょに走っているのだ。そしてそのすぐ脇を歩行者が歩く。 そうでなくても制限速 […]
今日はライトハウスの仕事納め。オフィスはいつもよりゆっくり空気が流れている。 明日からの年末年始は卒業研究のために勉強の日々。といっても、僕にとっては過去のインタビューや資料と睨めっこしながら、海外在住者の困りごとを分析して、誌面や事業に反映させるという本業でもあるのでとても楽しい時間だ。 来年は海外に暮らす方たちが、人生の大切な決断をする時の判断材料となる情報をこれまで以上に発信する予定だ。将来の不安やリスク、後悔がそれによってほんの少しでも軽くなったら情報誌の作り手としてこれ以上うれしことない。 今年も一年ありがとうございました。 2016年もライトハウスをどうぞよろしくお願いします。 笑 […]
12月26日。無事に50歳になった。 昨夜は遠くの友人や近くの友人、妹家族を含めた”ファミリー”が盛大にお祝いをしてくれた。先週もアメリカの全メンバーと日本のパートナーが心のこもった素晴らしいお祝いをしてくれた。 86年にスーツケースひとつでアメリカに来て、いろんな人に助けてもらい、導いてもらい、応援してもらって、今日の日を迎えることができた。50年を一言で言うと「感謝」に尽きる。ただただ感謝しかない。 この一ヶ月、MBAの卒業研究で30人近い在住者の方にインタビューの協力をしていただいた。その中でわかったことは、アメリカ在住者の最大の悩みは、親の問題(介護や相続)、 […]