9月21日。月曜日の朝。 朝礼が始まる前に、編集長の川嶋くんが部屋にトロフィー(5位!)を持ってきてくれた。 JBAのソフトボール大会はその後、ボクらがベスト4を賭けたゲームで敗れた三菱電機がそのままの勢いで勝ち抜いて下馬評通り優勝したという。 なんと大会3連覇。今なら横浜ベイスターズとも良い試合するぞ(ウソです)。 決勝戦は日本航空にコールド勝ちで大勝したそうで、大会事務局からも「ライトハウスさんとの試合が1番の接戦でしたよ」と褒めてもらったそうだ。 「ってことは、組み合わせによってはウチが準優勝したワケだ」 「まあ、そういうことになりますかね」 (と、外ではとても話せないような独善的解釈で […]
夕食後、プールで泳いで青汁をゴクゴク飲む。 就寝までの時間は主に読書に充てる。インプットと思考の時間だ。 ボクは、ニュースとスポーツ、ドキュメンタリー以外ほとんぼテレビを見ない。 日本にいる時はなおさら。 とくに、朝のワイドショーは気持ちがぐったりするから見ないようにしている。 朝から政府が悪い、役人が悪い、社会が悪いと「してくれないこと」「自分に不利益なこと」を常に傍観者の立場で不満を垂れ流す。 日本にぶら下がり思考の人が増えたのは、テレビやマスコミの責任が大きいのではなかろうか。そもそも国はみんなで創るもんだ。文句ばかり言って手を動かさないヤツはサメかライオンの餌になった方がよっぽど地球環 […]
雲ひとつない澄みきった青空の日曜日。 教会のお祭りに呼んでもらった息子のジャズバンドのステージを観にいく。 太平洋をバックにチビたちが奏でるメロディが、海から吹き上げる風に溶けてゆく。ボクはサンドウィッチを片手にうとうと。そのまま芝生で眠ってしまいたい。なんて気分の良い午後だろう。 日本から帰ってきて5日、まだ蕁麻疹と格闘しているけど(治ったと思ったらけっこうシブトイ)、ずいぶん体調は回復した。 今回ほど心のアンバランスが、身体そのものに悪影響を及ぼすことを痛感したことはなかった。 それにもう青年のような体力はない。残りの人生、そこを気力と知力で補うにしても、健康管理をもうちょっ […]
9月20日。薄曇りの日曜日の朝。 だんだんと日が短くなり、ようやく辺りが明るくなるのは6時半くらい。 早朝のサイクリストはライトを灯して山を走る。 昨日はJBA(日系企業協会)の企業対抗ソフトボール大会だった。 ボクが出張中の先週末、なんとトヨタ自動車のAチームと堀田会計事務所を撃破して3回戦に進出。 まず、最初の対戦相手は富士通。 みんなちょっと緊張気味のスタートで1回はあっさり3者凡退で0−0。 が、2回にいきなり打線爆発。一気に12点を奪う猛攻で、終わってみれば5回25−4のコールド勝ちだった。 この勝利で大会参加初のベスト8進出。 昨年が初めてベスト16だったか […]
高速道路を走っていると、電光の看板に「車間とれ」と命令言葉で表示している。 5回くらい続けて見る頃には、車を降りてコンセント(ないか?)を抜こうかと思う。 とても人の心に届く正しい日本語とは思えないもんなあ。 その表示を見て「ホントだわ、車間を開けなくっちゃ。私ってば」と改める人がいるのだろうか。 学生の頃、「以下の問題を解け」とあると、ボクはヘソを曲げて「アンタ解け」と思ったものだ。子どもじみているけど命令言葉はされるのもするもの嫌いだから。 ボクだけかと思って長年黙っていたら、日本の問題集を解く息子が同じことを言っていたので笑ってしまった。 だけど立場を変えて、生徒が先生に、部下が上司に、 […]
昨日、日本から帰って来た。 人生の半分以上暮らしたこの町に帰ってくると細胞のひと粒ひと粒までもがホッと落ち着く。 実はまだ正しい原因はわかっていないのだけど、日本に着いてしばらくすると身体中に発疹ができた。最初は蚊に刺されたのだろうとポリポリ掻いては放っておいた。 そのうちにポツポツがミミズ腫れになって、さらにそれが集合してデカン高原のようになった。腫れてるところが黒で、それ以外が白ならオレは乳牛に見えるだろうなと風呂上がりに鏡の前で感心した。 週末には腕時計がはまらなくなっていよいよ病院に行こうかと思ったけどあと一日のことだったので辛抱(ってほどでもないのだけど)することにした。 以前にも、 […]
9月13日の日曜日、朝から快晴。 徳山駅から新山口までは新幹線で15分。 東萩駅行きのバスには10分待たずに乗ることができた。 瀬戸内側の新山口駅から日本海側の東萩駅に向かう路線バスは1時間40分。 途中のバス停で3分間時間調整に停まっている時、運転手さんがボクのところへ困ったような顔で歩いてくる。 「言おうかどうしようか迷ったけど」 「!?」 「アンタのシャツ、裏表が逆とちがうの?」 「!」 赤面して礼を述べた。田舎の人は親切なのだ。 新山口には従兄弟のアキラさんがバンで迎えに来てくれていた。 笑顔で一週間ぶりの再会。 その足で親父の暮らす施設に車を走らせる。 アキラさんが週に1回、親父を訪 […]
9月12日土曜日。 ボクは山口県の徳山駅前にあるビジネスホテルで洗濯物が乾燥し終わるのを待っている。 なぜ徳山? 今朝は東京で起床。お昼に大阪で大切な会食の後、新幹線に飛び乗った。 長門の施設に暮らす親父にその日のうちに会いたかったのだけど、時間が押して辿り着けなくて新山口駅のひと駅手前の徳山駅で下車したのだ。 親父のところに行くには(レンタカーか身内に拾ってもらわなければ、)新山口駅で下車して、路線バスで東萩駅まで行って、さらに便数の少ないローカル線に乗り継いで、だめ押しで長門駅から再びバスかタクシーを使っていかねばならない。 地方に行くほど便数は少ないし接続もスムーズではないけど、考えてみ […]
施設は決まったもののやるべきことは山のようにある。 引越はもちろん、アパートの解約手続き(ガス、水道、電気、不動産業者)、郵便の転居届、電話の手続き、住所変更、最寄りの銀行口座の開設と家賃などの自動引き落としの手続きなど。 手続きを進める中で、海外在住者のボクは身元引受け人にも連帯保証人にもなれないことがわかった。海外に暮らすボクは様々な点でつくづく頼りにならないのだ。 これらの膨大な手続きや段取りをボクが日本に行く前から仕事そっちのけで従兄弟のアキラさんが取り組んでくれたことでどれほど助かったか。 親戚のありがたみを改めて噛みしめた今回の出来事でもあった。 9月3日。本来ならその場にいるべき […]
すぐに日本に飛びたかったけど、様子が明らかでないまま会社を空ける訳にはいかない。もどかしいもどかしいもどかしい。 すべて伯母と従兄弟夫婦、日本に帰国している弟に託すしかない。 海外で暮らしていてこんなに日本を遠く感じたことはなかった。 数日後、検査の結果が出る。 幸い脳には異常ナシ。 まずは胸を撫で下ろすも、大問題の「大」が取れたくらいで、問題はこれからだ。 親父の入院生活と肘の手術、そしてリハビリが始まった。それが一ヶ月前。 カレンダーを睨み、退院後最速で日本に飛べる日をチェックする。 同時に日本滞在中、来年に向けての大学や専門学校への挨拶回りも組み込む。 ゴールは親父の退院ではない。 親父 […]