時代をキャッチアップ
- 2007.06.30
- 日記

家内が食器を洗う背中ごしに笑いながら言った。
「ひかるちゃん(長女)がね、私が運転してる時にいろんな景色が見えてるからすごいねって褒めたらなんて答えたと思う?こんなこと言うのよ」
「だって私、パパの子だもん。目がお顔の横についてるんだ」
そうきたか・・・・・。
今は土曜日の午後。中庭のテーブルのパラソルの陰で書いている。
ここしばらくは早朝から雲ひとつないカリフォルニアらしい青空の毎日。プールの底を風の影が流れていく。レモンの木はそろそろもいでやらないと特大のレモンが土のうえに落っこちている。
昨晩から友人の川口さんが泊まりに来てくれていた。
川口さんはボクより10歳ちょっと先輩で、アメリカの住友電工の副社長をしている。大学を出てからずっと、中東やアジア、ヨーロッパ、アメリカでの勤務をしてきたので世界の事情にとても明るい。
月に一回くらい、酒を飲んだりゴルフをしては、最近の世の中の動きや大きな出来事について解説をしてくれる。
中東戦争が勃発した時は、ライトハウスのメンバーに中東情勢について特別に講義してくれた。
(100分の1のお返しにもならないけどボクも住友電工の社員さんたちに、仕事や人生についてバカ面で話をさせてもらった)
その川口さんの奥さんのクリスティナさんがしばらくメルボルンに旅行に行っているので、留守番の川口さんはダックスフンドのグッチと、任天堂のWii、そして大きな花束を提げて“お泊まり”に来てくれた。
飲みながらさっそく講義。
あのグーグルマップを開発したのが日本人であること。戦車が時速100キロでデコボコの地面を走りながら、ミサイルの照準を合わせるのは日本のカメラメーカーの手振れ防止の技術が生かされていること。
航空産業や携帯電話など先端技術のかなりの部分が日本からなのに、それをオーガナイズして利益や手柄、業界標準をさらっていくのは欧米の企業という歯痒い現状も知った。
そういえば最近、知人から「世界に一番貢献してて、一番バカにされているのが日本人なんだ」と自虐的な言葉を耳にした。う〜ん、クヤシイ。
食後に任天堂のWiiを初体験した。
ボクはテレビゲームやポケットゲームとは距離を置いて生きてきて、そういう小賢(こざか)しいことはオタクとガキがやることで、遊ぶならオレはカラダを動かすのだと決めていた。が、Wiiは立派にカラダを動かして遊ぶのに驚いた。
息子の剣道から帰ってきた家内もまじって、真夜中に大人がゴルフやテニス、ボーリング、ボクシングに大はしゃぎした。とくにゴルフは海岸沿いの美しいコースで、風を読み、距離感、力加減に四苦八苦しながらラウンドするのは素直に楽しかった。こんなことができるんだ。
みなさんご存知かもしれないけど、ソニーのプレイステーション3は、もっと画像がリアルで、使える手数も多いのだけど、その分複雑で万人向けとは言えず、むしろこのひたすらシンプルに作られたWiiの方がお年寄りやボクのような機械オンチにも親しみやすく売れているのだそうだ。
昨日はよく遊んだので4時に起きてダイニングで仕事をしていたら、早起きの川口さんも6時過ぎには犬の散歩で起きてきて、その後に話題のサイトについてレクチャーしてくれた。
「コミヤマさんはメディアをやっているから若い人たちがどんなことをやっているか。世の中で何が流行っているか知っておくと良いよ。ボクの仕事もそうなんだ。B to B(一般生活者が相手でない)の仕事だけどその向こう側にいるのは“人”だからね」
一方的に面倒を見てくれる川口さんにはいつも頭が下がってしまう。
実際にこんなサイトを訪ねてみた。
世界中の映画(英語字幕付き)を見ることができるサイト。レンタルもダウンロードもできる。
LAの朝からインドやアジアの映画のパラパラと見て歩いた。
http://www.jaman.com
今さら照れくさいけどミクシー(招待がないと入れないので、川口さんにさっそく招待してもらった)
聞きかじりの知識しか無いのに、幹部会議で、会社のウェブにSNSの機能を入れるのだと声は大きいけど自分がやったこと無かった。紺屋の白袴。
アルバム機能についても教えてもらう。
これからは若い人にも混ぜてもらって世の中を肌で感じなくては。
http://mixi.jp/home.pl
契約するとメジャーリーグのすべての試合を見ることができるサイト
http://mlb.mlb.com/index.jsp
そして、さっぱりその面白さが理解できないのだけど、架空の自分のキャラクターを拵(こしら)えて、架空の世界の住人となって、架空の社会で生きていくというサイトの“セカンドライフ”。その住民の数800万人だって。
今の人生まっとうに生きんかいというのは野暮できっと理由や魅力があるのだろう。
http://secondlife.com/
一晩で少し時代にキャッチアップできたような気分の良い朝だった。川口さんに感謝。
中庭に娘がレモン味のカキ氷を持って来てくれた。
遠くのパームツリーが揺れている。