誇るべき日本の経営者
- 2008.11.29
- 日記

日本の経済誌「日経ビジネス」は、取材の深さや企画力、編集の切り口など、扱う情報や目的はちがうけど、本づくりのお手本にしているメディア。
少し前の号に、ボクが尊敬する経営者のひとり、花王の前会長の後藤卓也さんのインタビューに感銘を受けた。
抜粋しよう。
例えば、ヒット商品が生まれると、その商品の開発担当者が脚光を浴び、雑誌や新聞などで紹介されてちょっとしたヒーローになります。しかし、決して1人の力だけでヒット商品は生まれません。生産や物流、宣伝、営業といった一連のラインの努力が積み重なってこそ、売れる土壌が築かれます。
その裏には、商品の安全性を黙々と続けているスタッフや、3交代で夜中も工場で生産活動に従事している人たちなど、縁の下で支える社員がたくさんいるのです。こうした日のあたらないところにも目配りをすることが、経営者である自分の役割であると思ってきました。そのため、折あるごとに全国や海外の事業所を行脚し、社員に対して「あなた方のやっている仕事には1つとして無駄なものはない」と説き続けてきたのです。
社長7年、会長4年の在任中も、一部上場企業のトップにして電車通勤。運転手付きの社用車も個室も持つことはなかった。
それでいて、社長在任中は増収増益も成し遂げた。
どこかの国の潰れそうな自動車会社のトップが、ワシントンにプライベートジェットで乗りつけたのと、人としての有り様がちがう。経営者としての腹の括り方、心構えがちがう。
(GMとクライスラーが潰れてしまっては、社会へのインパクトは大きいし、当然この日系社会にも痛みを伴うだろうけど、血税を注ぎ込んでまで支援をしてはならないし、その価値はないと思う。だったら救うべき無名の企業は数千倍あるだろう。小さな個人経営の会社は、経営者がピンチの時は、家・土地・財産を処分しても命をつないでいるんだ)
日本の首相とオバマだけをとって比較しても、日本の指導者たちの志は、世界中どこに出しても恥ずかしいけど、日本の誇るべき経営者は世界でも超一流だと思う。
経営者だけじゃなく、組織人、技術者、役人、教育者、ボクらの母国の人たちは世界でもっともっと活躍して、規範になれるポテンシャルを持っている。
一方で、資源もない、人口も減少していく日本人が、同じような努力や工夫で、他の先進国や、台頭する資源を持った大国のなかで生き残っていけるわけがない。よっぽど一人ひとりが頑張らねばならない。と思う。