ワインの栓といっしょに
- 2007.11.25
- 日記

感謝祭の4連休も今日が最後の日曜日。
この4日間すべての夜、友人知人に招かれたり、招いてもらったりして楽しい時間を過ごしている。運動と食事制限で30ポンドしぼったのも今は昔。この人生に悔いナシという勢いで飲み食いしている。
おかげで心身の疲れがすっかり抜けてしまって、明日からの緊張感の中での毎日が待ち遠しいくらい。体重は横に置いてベストコンディション。
女性読者を多く抱える情報誌の発行人としても、そういうリラックスした中で、家内や子どもの関係のお母さんたちがふだん考えていることや、抱えている問題について、じっくり話を聞かせてもらえて良かった。
偶然にも近頃、同世代の女性と話をする機会が多い。
専業主婦、仕事を持つ女性。
30歳代後半から40歳代の多くの女性は、ちょうど親のこと、子どものこと、夫婦関係、仕事関係、さまざまな人間関係のなかで、自分のことを後回しにして一生懸命に生きている。組織でも家庭でも支えている人が多いから、自分が辛いとか折れそうとか言ってられないのだ。
男はつらいよかもしれないが、女もつらいのね。
人前では笑っていても、何の問題も抱えていない人なんていなくて、ひとつやふたつ必ず深刻な問題や後悔を胸に秘めている。
10人いたら、10の何倍もの数の苦悩があるのだ。
いつも怒ってばかりで、確執を残したまま他界した父親のこと。
プロジェクトが一段落したら帰国して、まとめて親孝行したかったのに、その前に最後の肉親の母親が旅立ったこと。
傲慢や浮気がもとで家庭を壊し、孤独に暮らす老いた母親のこと。
家出をしたままアルバイトでつなぐ不登校の息子のこと。
今も幼少期に受けた親からの虐待のトラウマが残っていること。
永住を決め、駐在員から現地採用になったものの収入激減で、息子二人の大学進学を控えて、仕事に家事に悪戦苦闘しながら家族を支えていること。
90歳を過ぎた祖母を介護する母親自身の老いが迫っていること。
主人の脱サラ後、始めた事業が軌道に乗るよう、資金繰りや社員のことで必死に踏ん張って内側を支えていること。
旦那(ひとり息子)の父親が他界して、老いた母親を日本にひとり置いたままで良いのか、現地生まれの子どもの将来との間で悩んでいること。
だけど。
みんなオトナだから暗い酒にはならない。
みんな酒豪だから空のボトルがコロコロ転がる。
ワインの栓といっしょに、ふだん胸の奥に溜め込まれていく「心の荷物」を抜いてしまうことで、女性たちはまた明日からココロを軽くして、誰かにやさしくなれるのだと思った。