新聞の一面から「新型インフル感染拡大」の文字が威圧的に飛び込んでくる。 不況に追い討ちをかけるように、豚ウィルスの波状攻撃が、大海に浮かぶ木の葉のような日系社会の経済を直撃しつつある。半年一年の覚悟は必要だろう。 アメリカでの教育研修をもうひとつの生業とするライトハウスでも、わずかこの数日で、直近の日本からの研修が、立て続けに延期やキャンセルになった。事業部の売上がゼロになるかもしれない。 10年近く、地道にコツコツ信用と改善を積み上げて、ようやく事業として上昇気流に乗りはじめた矢先、砂でこしらえた城を波がさらうように、有無を言わせずさらっていく。 報告を受けた時、珍しく動悸が激しくなった。 […]
我が家の飼い猫の名前は「ティラ」と言う。 13年前、家族がみんな日本に里帰りしている時に、ひとりペットショップに訪れたボク。当時は、犬が飼いたくって、通り沿いにペットショップの看板を見つけては覗いていたのですね。 意に反して、「飼い主求む」の張り紙の奥の窮屈なケージには兄弟なのか、何匹もの子猫が戯れているのにすっかり心が奪われた。「こりゃ、たまらん」 その中で、目に飛び込んできたのが、やせっぽちで瞳の大きな子猫ティラだった。 ティラという名前は、幼稚園の娘が「立派に強く、ティラノザウルスのように育ってほしい」という思いを込めて名付けた。 あんなに可愛かった子猫は、よく食べるとみんなが喜ぶのに気 […]
土曜日の午後。 キッチンで息子の宿題を見ている。 外はぽかぽかといい天気。 自己採点が甘めのボクだけど、充実した一週間だった。 今週は毎日のように1時間刻みのアポイントで、そのすべてが真剣勝負だった。 ボクが営業同行するからには、絶対に成果をあげなければならない。 それは、新規受注や取引額の拡大ということだけでなく、本来1番大切なお客さんの商売繁盛にむけてのアドバイスという観点においても。 もちろん、今年主眼に置くメンバー教育という点においても。 ボクは20年もこの仕事をやっているのに、慣れることがない。 「自分」や「成果」に求めるものが高くなるほどに、同じ視界の中にも学びや気づ […]
もうひとつ、週末に大切な出来事。 息子が通う西大和学園カリフォルニア校の補習校の中学生を対象に、夏までの間、月に1回「キャリア教育」の機会をいただいた。 土曜日はその第1回。 「キャリア教育」というと小難しいけど、要するに「シゴト」の話だ。 ボクは、すべての後輩たち(世代も人種も超えて)の「職業」と「生活する国(地域)」、すなわち「人生」の選択肢を広げることを使命だと思っている。 職業を限られた選択肢から選んでほしくない。この世にあるできる限りたくさんの仕事について学んだうえで、自分の進路を決めてほしいと願っている。 たくさんの選択の中から決めたことなら簡単には折れない。挫けない。 それに加え […]
週末は二日続けてカミサンとコンサートに行った。 土曜日はビリージョエル。 結婚20周年祝いにメンバーからもらったチケットで、息子のサンノゼの剣道大会にも同行せず、大好きなビリーのコンサートを行けるのを心待ちにしてきたのだ。 コンサートの前の日。 「チケットなくしてないよね」とカミサン。 当たり前だよと、財布にしまっておいたチケットをカミサンに渡す。 「ところで会場どこ?」 「ノリスシアター(うちの近所)って書いてあるよ」 「そりゃ便利でありがたいなあ。だけど、ビリーがうちの近所に来るかよ。300人ちょいしか入らんだろう」 「あれ!よく見たら、“ビリージョエルを讃える”み […]
うれしく、楽しいことの多い盛りだくさんの週末だった。 ひとつは、息子の玄(はるか)が、サンノゼで開催された剣道大会の個人戦(14−17歳の部門)で優勝したこと。 息子は、昨夏の全米選手権大会のために南カリフォルニア代表チームに選んでももらった後、今ひとつ調子が上がらず、トーナメントでも入賞の手前のところで敗退を繰り返していた。傍目で見ても、キレや粘りがなくなっていくのを感じた。 その一方で、サッカーやジャズバンドに傾倒していく息子を眺めながら、ボクは少し複雑な気持ちでいた。 「やらされてやるものは上達しないし、シアワセにならない。だから強要はしない」 つい先日、ゴルファーの片山晋呉 […]
ボクは朝型人間だ。 起きたらすぐにメールの返信ややり残しの案件をかたづける。 深夜の思考より、早朝のすっきり頭のほうがポジティブでバランスが取れた判断ができるし、時間が限られているからスピードも速い。 仕事でも、ミーティングでも、お尻の時間とゴール(目的&目標)が決まっていないと、ついダラダラ長引いてしまうからよくない。ミーティングと結婚式のスピーチと説教は短いほど良い。 ボクは朝会社に着いた時には、脳みそをトップスピードにしておきたいし、その日やるべきことも、自分で設定した制限時間と競争する。そして、すべての来客、アポイント、ミーティングにおいても、必ずゴールを設定してのぞむ。 人間1日24 […]
朝7時、ひととおりのメールの返信と今日一日の予習が完了。 自転車はお休みの日。 昨日は9時過ぎにオフィスを後にしたけど、まだ多くのメンバーは残って、今日の20周年イベントの準備や締め切りに追われていた。 メンバーからのメールの履歴は夜中の2時まで続き、明け方の5時過ぎから再び始まっている。みんな、火を噴くように頑張ってくれている。 ライトハウスはまさに「成長」の最中。 そして、ライトハウスも、メンバーも、ボク自身も、みんな育ち盛り。 まだまだ未熟で未完成ゆえにポテンシャルいっぱい。 世界一の日本語メディアグループを創るのだ。圧倒的に日系社会に愛され、信頼されるメディアを創るのだ。 不況が続くな […]
早朝の自転車はまだ肌寒く、手袋とジャンパーは欠かせない。 それでも、パロスバーデスの山裾から山頂にある自宅に辿り着く頃には湯気が立ちそうなくらいカラダがあったまる。今年は秋にかけて、高山や自転車の長距離イベントに挑戦するのでそろそろピッチを上げて鍛えていくのだ。 「パパってストレスたまる?」 「たまらない」 昨晩、16歳になったばっかりの娘が言い終わる前にカミサンが先に答えた。 ちなみにボクはまだ答えていない。 「ストレスがたまらないのは良いことなんだよ」 むこうのデスクから息子がフォローするのだけど、すでにそれは既成事実になっている。 確かにボクは遺伝子に導かれて髪の毛が抜けることはあっても […]
明日からまた新しい一週間。 日曜日の今日は、午前中ソフトボール、午後からはゴルフをハーフラウンドしてすっかりリフレッシュできた。 ゴルフは、ボクの所属するパロスバーデスカントリーで、バック9をひとりでラウンド。 イースターのせいか、いつもより空いているみたい。 昔はひとりでラウンドなんて想像もできなかったけど、近ごろは週末にポコッと2時間くらい空くと、フラリとひとりで出向く。ひとりって結構悪くない。 誰に気兼ねなく、海や季節の花を眺めたり、思いついたことをメモしたり。 失敗しては打ち直し、稀に良いショットが出たら感触を忘れぬようにもう1発。 納得のいかぬホールは、後ろの組が来ていなかったらもと […]