ビリーとオーケストラ
- 2009.04.21
- 日記

週末は二日続けてカミサンとコンサートに行った。
土曜日はビリージョエル。
結婚20周年祝いにメンバーからもらったチケットで、息子のサンノゼの剣道大会にも同行せず、大好きなビリーのコンサートを行けるのを心待ちにしてきたのだ。
コンサートの前の日。
「チケットなくしてないよね」とカミサン。
当たり前だよと、財布にしまっておいたチケットをカミサンに渡す。
「ところで会場どこ?」
「ノリスシアター(うちの近所)って書いてあるよ」
「そりゃ便利でありがたいなあ。だけど、ビリーがうちの近所に来るかよ。300人ちょいしか入らんだろう」
「あれ!よく見たら、“ビリージョエルを讃える”みたいなこと書いてあるよ。どういうことかしら」
で、当日。
ボクらは一番前のまん中の席だった。果たして世界のスーパースターが、近所の小さなホールに来てくれて、その最前列のまん中の席が取れるものか。それってコネ?それってラッキー?宝くじよりありえないような話だ。
ステージのまん中にピアノ。バンドの演奏が始まってしばらく、ステージの裾から颯爽とビリーが飛び込んできた。黒いジャケットにサングラス。てっぺんが寂しい髪型もそのまま。
だけど、ちょっと小柄で、体型もふつうのお父さん。
ナンチャッテ・ビリー!!
ピアノを奏でながら歌い始めるも少し声は緊張気味。ちがう意味で心配になる。
期待と失望、どっちにも転がりそうなビミョーな空気を、お祭りモードに押し込んだのが会場のオーディエンスだった。
ビリーが不憫な思いをせぬように思いやったか、はたまたせっかくなら楽しもうという精神か。
観客が盛り上げるほどにビリーのテンションもあがり、歌も演奏も冴えに冴える。すべてが懐かしのナンバーで、時間の経過とともにステージがどんどん会場と一体化していく。
それもアリなんだ。
ニセモノでもモノマネでもない、ビリー大好きコピーバンドとして、人を喜ばせて、さらにそれでメシが食えているのだからスゴイ(ちなみにチケット代45ドル)。
在米23年目にして新しいアメリカとアメリカ人の懐の深さを知った。
いや、本当に楽しいコンサートだった。
もうひとつは、ボクら地元のオーケストラ、アジアアメリカシンフォニーのユース部門のコンサート。アメリカ社会でも立派に有名な音楽家David Benoitが音楽ディレクターを務め、指揮者として、ピアニストとして、毎回素晴らしい演奏を楽しませてくれる。
ユースと言っても侮るなかれ。十分に大人の鑑賞に堪える演奏家の集団だ。
この日の前半は、ボクが聴いても知っているクラシックの名曲を、曲ごとにデビッドがアレンジして、バイオリン、アルトサックス、アジアンフルートのソロイストとのセッションで演奏してくれた。
インターミッションを挟んで後半は、ガラリと趣向を変えて、映画でお馴染み「ミッション・インポシブル」や「シンプソンズ」、「セサミストリート」を、ベースギターやドラムも混成して、ジャズのテイストで聴かせてくれた。
ボクは音楽のことはよくわからないけど、美しい音楽には、心が激しく揺さぶられるし、やさしい気持ちになれるし、洗濯をしたような清々しい気分にしてもらえる。
昨日に続いて音楽って良いなあと感激。
そして地元に応援するオーケストラがあるボクらは本当にシアワセだと再確認。
感謝感激の週末であった。