2月28日、土曜日。 パロスバーデスの少年野球リーグの開幕セレモニーで、演奏させてもらう息子を送って、久しぶりに自分の書斎に腰をおろす。 今日でもう2月が終わる。 教育事業部は日本からのインターンシップや研修の受入のピーク、出版は通常の進行に加えて、20周年記念イベントやさまざまなプロジェクトが重なり、メンバーたちは火を噴くような忙しい毎日の中、頑張ってくれている。 朝の5時、6時くらいには片山から業務の報告や相談がメールでぽつぽつ届き始める。ほどなく西川や瀬尾、鎌塚からのメールが始まり、編集の高鳥や営業チームは8時半には会社に出揃い、始業時間の午前9時には多くのメンバーがウォーミングアップを […]
2月16日、月曜日の夕方。 ロサンゼルスには昨日の朝帰ってきたのだけど、なんと、食事に数回這い起きる以外、30時間くらい眠り続けた。おかげで体調もずいぶん回復したようだ。 今回はシンガポールからの帰りの接続がいまひとつで、土曜日の深夜にシンガポールを発って、日曜日の早朝に成田に到着。それから10時間後に成田を出発するので、都合26時間かけて移動したことになる。 もちろん、そんなまとまった時間を有効活用しない手はないから、東京駅前の八重洲ブックストアで半日たっぷり楽しんだ。 大好きな伊集院静さんと椎名誠さんの本を入手できたし、一巻を読んだら止まらなくなったあさのあつこさんの「バッテリー」も全巻購 […]
アジアでの出張最後の土曜日の朝。 滞在するシンガポールのカールトンホテルの窓からは、すぐ眼下にグッド・シェファード教会の塔、その向こう側にシンガポール経営大学、そして広大な森のごとく、鬱蒼と茂った樹木に包まれたフォート・カニング・パークを挟んで、少し霞がかかった高層ビル群が広がる。 ロサンゼルスを発ってから2週間。 日本に帰国した親父を訪ねた後、同じメディア経営者の新谷さんとマレーシア、シンガポールを駆け足で回った。 *シンガポールのビル群をバックに 新谷さんはまだボクより若い38歳にして、ニューヨーク、ハワイ、上海、北京などの主要都市で日本語情報誌を次々と成功させた男で、ボクと […]
萩を発つ朝。目覚ましナシで5時前には目が覚める。 外はまだ漆黒の闇で、凍りそうな水で顔を洗うと身が引き締まって清々しい。 釣りと旧友の再会のメドが立った。 老人会には、囲碁や将棋の他に、親父の大好きな麻雀サークルがあることもわかった。寄り道や休憩も多かったけど、70まで働いたのだから、親父の残りの人生は酒に溺れて健康を損なうことなく、全力で遊び抜いてほしい。腕がちぎれるくらいに。 *伯母と親父の2ショット *親父に撮ってもらう写真は、指のチカラが強過ぎてよくボクのアタマが切れてしまう 昨日はボクの運転で、伯母と親父と従兄弟を乗せて、津和野のお稲荷さんにお参りに行った。昨日とは一転 […]
早起きして寝室のある二階の窓を開き、薄やみに目を凝らすと梅の花が咲いている。大事な一日の始まりだ。 朝食は、朝から伯母がサザエを焼いてくれた。 次々と酒の肴みたいなおかずがテーブルを埋める。 頭を冷たいビールがよぎったが、親父の手前、お茶でいただく。 「父ちゃん、この間連絡がついたって言う学生時代の二人の旧友の電話番号、自分で持っとるん?」 「いや、ない」 「・・・・・。」 「電話帳に載っとるじゃろ」(人ごと) いかん。親父は明日できることを明日に延ばす。今しかない! すぐに電話帳で調べて、親父のいるところで電話をかけた。 一件目の友人は、奥さんらしき人が出て、漁に出ていて不在とのこと。 受話 […]
2月3日、伯母と親父が暮らす萩の郷里に来ている。 *飛行機から眺めた富士山! 朝一番、といっても羽田から一日一便の飛行機に乗って、萩・石見空港に着いたのが朝の9時。せっかくなので、伯母や親父をあちこちに連れて行こうとレンタカーを借りた。 カーナビが着いている車を借りて住所を入力。 最初の説明で「昔のカーナビです」と言っていたが、昔気質(かたぎ)なのか走りはじめても何もしゃべってくれない。 画面の地図は動くものの、ちっとも音声の指示がないので、見送ってくれるレンタカー会社のおねえさんに「無口なカーナビですね」と窓を開けて言ったら「そのうちにしゃべります。肝心なところでしゃべるのです […]
日本出張の出発直前にすることでもないけど、日本に持っていくi-Phoneの国際電話サービス加入の手続きをした(できたかな?) メンバーに頼んで買ってきてもらったのが数週間前。 数回、国際電話をかけて繋がらなかったけど、忙しくてつい今朝まで放ったらかしにしていた次第。 今回の出張からは、海外でも使えるらしいi-Phoneで勝負するのだと、今さらながらカスタマーサービスに電話をした。 例によって、アンサリングマシンでタライ回しにされたまま待つこと10分、ようやくつかまえたオペレータに自分であることを長々証明して、ようやく事情を話すと、担当がちがうと再びタライ回し。 怒らない、嘆かない、アメリカ生活 […]
2月1日の日曜日、出張の朝。 今日から長期出張。と言っても、今回はアジア(シンガポール、マレーシア)へのリサーチがメインで、日本は親父の新生活の様子を見るために萩を訪ねたらすぐに後にする。 幸い帰国後の親父は、電話の感じだとむしろ元気な様子で「海が荒れてうまい魚を食わせてやれないかも知れん」とあれこれ考えてくれていた。 昨晩は家族で焼肉を食べに行ったのだけど、考えてみたら週末食事に行く時にはいつもその中に親父がいて、もっぱらボクは親父の相手をしていたから、家族4人での外食も久しぶりなら、いつの間にか子どもたちが段取りよく焼肉を焼けるようになっているのにも気づかなかった。あと数年もして、子どもた […]
アメリカは今日、オバマ新大統領の就任演説に、米国民の、自らも変革に加わりたいと熱い想いと期待に包まれているだろう。 そんな中、ボクの親父は、還暦を過ぎてからほとんどの時間を過ごしたアメリカを静かに後にした。これからはボクら息子家族と離れて、故郷の萩を拠点に暮らす。 それが本当に最善なのか、何が老いゆく親父にとっての幸福なのか、自問自答の10年でもあった。 空港に送った弟から電話で、 「(空港での別れ際も)声かけたけど、振り返らんとスタスタいったで。とくに感極まるでもなく。父ちゃんらしいの。 なぁ、にいちゃん。長い間、ありがとな。お疲れやったな」 弟が労ってくれたけど、ボクにありがとうって言われ […]
土曜日の朝。 昨晩は、ライトハウスをふだん裏方で支えてくれているライターさんやベンダーさんをお招きしての創刊20周年謝恩会を社屋の2階で行った。 冒頭のあいさつでも話したのだけど、今は20周年の達成感なんかより、これからの30年、50年へのワクワク感の方が大きい。 自分たちを育ててくれた日系社会にどんな恩返しができるだろう、次世代の若者たちに何を与え、どんな道がつけられるだろう。 謝恩会では、元メンバーで今もライトハウスの編集制作を外部から助けてくれている森真弓さんと安部陽二くんと久しぶりに話すことができた。彼らはライトハウスでそれぞれ10年余り働き、その後フリーランスとして独立。今ではともに […]