快晴のシアトルから

  • 2015.05.08

金曜日の夕方。快晴のシアトルから。 今回は24時間の弾丸出張。一人ひとりとの面談を終えて、もう少ししたらみんなでシアトル・ポートランドガイド版入の慰労会。 ふだん離れて仕事しているけど、みんな一生懸命前向きに頑張ってくれている。 「コミュニケーションは伝えるだけでおしまいじゃなく、どう伝わるか、相手の気持ちに届く言葉と態度と環境で伝えて、行動に反映するまでフォローして初めてコミュニケーションなんだよ」なんて立派なことを言いながら、忙しさに自分自身も雑になっていないか我が身を振り返る。人に対して常に丁寧でありたい。 来週はシカゴ、再来週はメンフィス、その翌週から日本と、旅ガラスの日々がまた始まる […]

仕事をする背中

  • 2015.04.29

昨日は娘にとって特別な日だった。 卒業を来月に控え、USCの学長の招待でディナーをごいっしょさせていただいた。たった4名のテーブル。感想を聞きたいのに電話がない。 大学生活の4年間、地元の高校生や小学生に、毎日のように勉強を教えてきたことを評価してもらえたという。中学高校時代もずっとボランティアを続けてきた彼女。その小さな積み重ねを、見てくれている人がいたことを有り難いと思う。 彼女が高校生の頃から、僕は会社でインターンをさせたり、日本の出張にもよく連れていった。 商談したり、講演をしたり、仕事の関係者と食事をする横で、彼女はおとなしく座って話を聞いていた。 僕が仕事をする背中を見せることで、 […]

謙虚にして驕らず、さらに努力を

  • 2015.04.28

日付が火曜日になった。 11時前に帰宅して、思い立って仏壇の大掃除をして、焼酎の湯割でひと息。 午前中の出来事が、遠い昔に感じるくらい盛りだくさんの一日だった。 幹部やメンバーといかに事業を良くするか、終日その会議と話し合い。 誰もが同じビジョンを思い描き、根っこでは互いに感謝や尊敬をしているのに、しばしばコミュニケーションが乾燥してうまく伝わらないことがある。 出番が少ない僕こそ、そこの潤滑油にならんといかんなあと反省。動きが足らない、気が回ってない。行き着くところ自分が原因だし責任なのだ。 「謙虚にして驕らず、さらに努力を」 ふと、稲盛和夫さんのそんな言葉が心から湧き出てきた。

冷たいビール3分前

  • 2015.04.20

まもなく日付が変わる。 息子がオレゴンの大学に進む時、自分にできる親孝行は何だろうと訊ねられたのを思い出していた。 「たぶん、時々ママに元気な声を聞かせてあげることじゃないか」 そんな会話を交わして以来、週に2、3回必ず電話をしてくる。 あれからもう2年が流れた。 いつも元気なはずなどないのに、決まって明るい声で掛けてくる。 さっき電話で話した時は、起業家の講座を取ったそうで、自分でビジネスの構想(妄想?)をするのが楽しくて仕方がないと声を弾ませた。 「今年の夏休みはできるだけパパと過ごしてビジネスの話を聞かせてほしいんだ」 「おう、任せとけ。パパは何だって答えられるぞ」 そんなはずないけど、 […]

レモンの木

  • 2015.04.18

土曜日の正午過ぎ。 金曜日の夜から、大学院の課題図書「ハイコンセプト」(ダニエル・ピンク著、大前研一訳/三笠書房)を貪るように読んでいる。面白過ぎてあんまり寝てないけど、頭はシャープだ。 その読書に重ねながら、自分は何者なのか、世の中はどこに向かっているのか、そして、日々追われがちな事業は何のために存在するのか、そんな気づきをペンで次々書き留めるうちに、気づいたらダイニングのテーブルが赤いメモパッドで溢れてる。 ひとつの仮説が生まれた。 自分たちのメディア事業や国際教育事業はどちらも、ユーザー(海外在住者、大学生や専門学校生)への情報や機会提供を通して、人生の意義や目的を考えるキッカケが作れる […]

日本出張

  • 2015.03.03

3月3日、快晴のロサンゼルス。 今日から3週間の日本出張。親父の好物の焼酎を仏壇に供える。 今回は 新しいプロジェクトで北は北海道、南は岡山まで30件あまりの商談が控えている。こうして自分の書いた文章を眺めると「3」がたくさん並んでいて、明るい未来を予感させてくれるではないか。 本当はご恩のある方や仲間にも会いたいのだけど、今回はそんな目的で、滞在期間中隙間がないくらいにアポイントをぎっしり入れた。全件で最高のプレゼンテーションができるように、早寝早起き、深酒を慎み、良質の睡眠を確保し、最後までベストコンディションでやり切りたい。  

にく(2/9)の日

  • 2015.02.09

ようやく大学院が春休みに入り、出社前の自転車を再開。 5時に起きてデスクに向かい、6時からパロスバーデスの山頂と麓を往復する朝のリズムが復活した。想像以上に身体は鈍っていたけど、汗だくの立ち漕ぎで山を登り切った後の清々しいこと。新しい一日とすごく前向きに向き合える。 この10ヶ月間、週40時間の勉強時間を確保するために、日常のリズムからたくさんのことを止めたり最低限に抑えた。そのひとつが自転車で、毎朝のように夜明け前から山を走っていた時間は、書斎でエアキャンパスに向かって「学生」になった。 そのおかげで、日々の学びは着実に経営の血肉になった。また自分自身も、日々の経営にどう活かすかという視点を […]

無事が一番

  • 2015.01.31

人生で良いことばかりなんてまったく期待してないけど、うまくいかないことが永遠に続かないことも半世紀近く生きてきたから何となく感じている。半分ずつ良いことと良くないことがあって、身近な人たちが今日も無事に過ごすことができたら100点満点の一日だと思う。無事ってすごく有り難い。 1月30日の今日、大学院の1年次の最後の試験を提出して、シャンパンでカミさんと遅い時間に乾杯をしていたら、日本の母親から電話が掛かってきた。番号が表示される受話器をカミさんが明るい表情で僕に手渡す。 たいてい母親は不満のやり場に困って電話をしてくるのだけど、今日は機嫌が良かった。何時も気の向いた方面に夢中になって、まわりが […]

シアトルより

  • 2015.01.24

1月23日の朝。昨日でシアトル出張は無事完了。週末は居残りシアトル観光。 僕にとっては、来年で30年になるLAが一番のホームタウンだけど、シアトルに来ると不思議と懐かしいような「帰ってきた」気分になる。 シアトルでの3日間は、終日メンバーの同行で取引先や地元の重鎮との面談。来る度に懐かしい顔が増え、温かく迎えていただける。 大村総領事からは、フリーペーパー大賞の受賞を労っていただけた。また昨年僕が書いたアムトラックの西海岸縦断紀行の詳細まで覚えていてくれていた。日系社会の課題や変化についても真摯に耳を傾けてくれて、改めて情報誌の役割は、海外在住者の幅広い課題解決だと感じた。 進出企業や地元日系 […]

「行ってきます」

  • 2015.01.03

1月3日の早朝、帰省してた息子がオレゴンに帰っていった。 結局、帰省している間は、朝から晩(というより昼から朝?)まで遊んでばかり。公共施設のようにいろんな若者が出入りしていた。 二人だけで過ごしたと言えば、元旦に息子の母校オレゴン大学のローズボールの試合をソファーに転がって観戦したくらいか。 それでも家を出て少しは半人前になってきたようだ。 バイトで少し稼げるようになったせいか、お年玉も小遣いも受け取ろうとしない。 「パパ、大学に行かせてくれていつもありがとうね」とコソバユイことをよく口にする。 子どもたちには昔から元気でいてくれること以外、なるべく望まないようにしている。それ以上望むことは […]

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