サンディエゴから
- 2007.08.01
- 日記

まもなく午前4時。サンディエゴのホテルでこの原稿を書いている。
昨日はライトハウスとLCEの組織変更の発表とキックオフのためにサンディエゴに入った。
日中は営業の同行にもまわったのだけど、ある二人の経営者の言葉が耳についたまま離れず、数時間寝たところの夜中の一時半にパッチリ目が覚めた。
「オタクの大野さんは出店の前から親身にチカラになってくれた。広告の話の前に、どこに出店したら良いか、どんな市場の傾向があるか、私が困っていることを助けてくれた。他所はお金(広告料)の話だけ。だから二度と出さない。うちはこれからもライトハウスだけ」
「サンディエゴの支店開設の前の、右も左もわからない時に助けてもらった恩は忘れない。ライトハウスの方に足が向かないよう枕の位置を変えたよ(笑)。これからもお互い地域に根ざして商売頑張りましょう」
とてもありがたいお言葉だし、ライトハウスが一番大切にしてきたことがその言葉に現れている。その言葉を追いかけてボクらは事業をやってきた。
しかし恥ずかしいことだけど、すべてのお客さまにそういうサービスが行き届いていないのも事実でありこれからの課題だ。
ロサンゼルスとサンディエゴを合わせると400件を超える広告主が毎号ライトハウスの広告を掲載してくださっている(不定期のお客さまを合わせると600件強)。このペースで推移すると来年の後半にはレギュラーで500件を超えるペースだ。
売上を伸ばすことも大切だけど、本来それ以上にバリューがなくてはならない。
われわれのバリューってなんだろう。
白い天井を睨んでいたら闇に目が慣れてきた。そのうちに湧き上がるように言葉が出て来て、急いで灯りを点けて帳面にメモをする。
昨日のお二人のような経営者(支援者、ファン)を増やすにはどうしたら良いか。
すべてのお客さんに同じだけの時間と手間をかけることは物理的にできない。「お役に立ちたい」ハートの部分をシステムに落とし込むことはできないものだろうか。
経験や技術に差のあるメンバーの提案力やサービスの質をどうやったら標準化できるのだろう。
「直接的な広告効果」ももちろん大切だけど、行き着くところは「経営課題の抽出と解決策の提案」の標準化ということになる。
平ったく言うと、「なんかあった時にライトハウス(あるいは担当者個人)なら何とかなる」「わからんことは(まず)ライトハウスに聞いてみよう」そういう存在になることだ。
(これはLCEにも置き換えられる)
解決の仕方は自社だけで完結する必要はない。長年育んで来た人脈や取引先の「引き出し」を駆使すれば良い。
そして客観的な立場でコミュニティを知り、(顧客の)同業他社との接点があるからこそ見える部分をアイデアとして伝えれば良い。実践するのはあくまでお客さんだ。
課題解決の守備範囲も「広告」まわりだけであってはならない。
地元日系社会はもとより、ローカルのアメリカ人、あるいは中国系、韓国系のお客さんをどうやって呼び込むか。そのためにはローカルペーパーや他のコミュニティとのアライアンスは組めないか。それは誰が開拓して管理をすればシステム化できるか(そういう機能を持つことはメディアとして急務だ)。
ウェブサイトを駆使して、日本や他地域からの集客はできないか。
お客さんの組織の中間管理職から店員や職人まで、LCEとの連携で、人材の部分の課題解決はできないか。
もっと進化させて、LCEで米国進出企業の掘り起こしをして、出店、人材、マーケティングをパッケージでサポートすることはできないか。
帳面が真っ黒けになって来た。
地に足をつけよう。謙虚になろう。自分たちのチカラと可能性を信じよう。
できることは無限にある。朝が待ち遠しい。