長い一日

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「あれ、ハンくんまだ寝てるの?」

土曜日の朝10時。娘をスケートの練習から連れて帰ったボクは、シャワーを浴びてサッパリした顔の瀬尾くんに訊ねる。

昨日(金曜日)は長い一日だった。

朝、滝に当たるため、3時半に起床。瀬尾くんやハンくん、友人数名と夜が明けぬフリーウェイを走った。

新鮮な空気の中、往復で一時間の山道を歩いて、途中滝に当たって身を清め(たはず)、スッキリした頭で8時過ぎには会社に到着。

ランチの後、ユウタイ離脱しそうなくらい眠くなったけど、充実感で一週間の仕事を終える。

午後10時半、最後の版入作業で残業していた瀬尾くんとハンくんを我が家に呼んでシャンパンで乾杯。冷蔵庫の残り物をフライパンで振って、ワインに合いそうなつまみをこしらえる。

「オレ、明日早いんでサクッとな」のはずが、だんだん本気モードに。

メンバーと飲む酒は楽しくて美味い。
とくに第2四半期は必死の思いで売上を伸ばした達成感があるからなおのこと。

ボクは酒の席でも、本気で思いを伝え、夢を語り、バカ話をして自らをさらけ出す。
メンバーも、ネクタイを締めて言えない話を聞かせてくれる。お前そんなん昼間に言わんかいと尻を叩くこともあれば、たまらず抱きしめることもある。

途中でジャグジに入り、気がついたら3人とも湯船で寝ていた。

それでも、また寝巻きに着替えていつまでも酒を飲んだ。

結局寝たのは午前2時。ほとんど24時間起きていたことになる。

ゴロゴロ転がる酒瓶を眺めてまた反省。

起きてきたハンくんも加わり語っていたら、朝ご飯が昼ご飯になっていた。

「アナタたちよくしゃべることが尽きないわね」と帰ってきた家内。

家内が止めても、並んで食器を洗う二人の背中が、若い頃のボクとかぶった。