課題てんこ盛り
- 2010.05.23
- 日記

5月22日、朝シカゴから帰ってきた。
連日3時間あまりの睡眠でちょっと眠たいけど、すごく前向きな気持ち。
午後は、子供部屋以外の家中の便所掃除をした。ネコの便所も。
素手のまま雑巾で便器の中も外もピカピカになるまで磨き上げる。そうすると心の中まで澄んでいくようだ。
今回ボクは、学んでいる経営塾(盛和塾/京セラやKDDIの創業者の稲盛和夫氏が主宰)のシカゴ塾立ち上げ支援と、南北アメリカの代表世話人の会議に出席するために訪れた。
シカゴ塾は、ブラジル、ロサンゼルス、NY、シリコンバレー、ハワイに続く南北アメリカでは6番目の塾で、全米にとどまらず日本からも世話人が応援に駆けつけて、開塾準備の奔走する塾生たちを応援した。
連日、早朝からのミーティングや経営の勉強会、夜は2時、3時まで車座になって経営談義(問答)。手伝いと言いながら、経営のための合宿に参加しているような毎日だった。
そんな中で学んだことのひとつ。
福岡の塾生の眞鍋さんは九州では大きな運送会社の2代目。
盛和塾に入るまでは、会社が傾いても仲間と飲み歩き、遊び歩き、放蕩の限りを尽くしていた。
会社には一番遅く出社しエンジンがかかるのは夕方という毎日。トップがそんな調子だから、幹部からパートまで会社はゆるみ切っていたという。
それが盛和塾に入って一転。
仕事は率先垂範。誰よりも早く会社に行って、泊まりの出張以外、毎日欠かさず便所掃除をしているという。
「コミヤマさん、便所や床を雑巾で磨くには膝まづかんといかんでしょ。土下座をするような姿勢ですわ。そうするとね、自分の心に傲慢がある時はすぐにわかるんです。バロメーターです。
それが一生懸命に便器を磨いているうちに、心に浮かんでくる傲慢や驕りが消えていくんですよ。便所がキレイになっていくように心が謙虚になっていく。
うちはね、空港から歩いて15分やけん、朝7時の飛行機の時は5時半にいって掃除します。
幹部メンバーには決して強要せんやったけど、1人増え、2人増え、今では20人くらいの幹部がいっしょに掃除しよります。いっしょに便所掃除したら気持ちもひとつになっていきます。地べたに這いつくばって掃除しよったら幹部も部下もありませんわ(笑)」
その話を聴いて、少し胸がじんとなった。
帰ったら、週に一回でもまずやってみようと思った。
近頃感じるのが、スタッフや家族と過ごす時間以外だと、盛和塾の仲間と飲んでいるのが一番楽しい。会った回数や過ごした時間に関係なく、すぐに打ち解けて何でも話ができる。
何でだろ。
ふと考えた。
きっとそれは、多くの塾生が、それぞれの夢を抱き、人を思いやれる「利他」の人間になれるよう日々反省し、自分を戒め、常に謙虚になろうと努力している人たちの集まりだからかも知れない。
この集まりで不平や不満はあまり聞えてこない。
立派な経営者ほど率先垂範で自分に厳しく人にやさしい。ボクらはまたそれを手本に反省し改善しようと努力する。
それと、誰にも話せない経営の悩みや不安をこの空間の中では何のためらいもなく話せるし、真摯に相談にのっている自分がいる。かつて傲慢で利己的だった自分が消えていく。
そもそもボクらに会社の愚痴はない。だってすべては経営者の責任だから。
利益がでないのも、借金で奔走するのも、部下がついてこないのも、良い商品(サービス)が作れないのもすべて経営者の責任だ。会社がうまくいったなら、お客さんや部下、まわりで支援してくれる人たちのおかげだ。決して勘違いしてはならない。
もっともっと謙虚にやさしくならなくては。もっと率先垂範しなくては。もっと部下に恥じない経営者にならなくては。
経営とボク自身の課題をてんこ盛り発見したシカゴだった。