442部隊
- 2010.06.06
- 日記

昨夜は映画監督のすずきじゅんいちさんと榊原るみさん夫妻のお招きをいただき、編集長の川嶋くんとマリナデルレイのご自宅のお伺いした。
なんとなんと。手間のかかった目にも楽しい美味しい料理の数々は、すべてすずき監督によるモノ。角部屋から広がる夜景。冷やした白ワイン。子供心に憧れたテレビのるみさんが目の前で笑ってるし。なんて贅沢な金曜日の夜だろ。まさにTGI FRIDAY!
すずき監督の引っ越し好きや卓球自慢、映像機材の進化や人生観、それに、るみさんの芸能界入りや夫婦の出会いなど、大笑いしたり感心したり時間が過ぎるのを忘れるくらい楽しかった。
それにしてもご夫妻の部屋はモデルルームのように美しい。
そうでなくてもボクはトイレを拝借したら、小用の後に必ず(汚れてなくても)便器のフチを拭き取るのだけど、帰る前に川嶋くんがトイレに立った。玄関で見送られた後、気になって「おい、便所はキレイにしたのを確認して出たか」と尋ねたら、「はい、私はどっちみちしゃがんでするので大丈夫です」と明快な返事が返ってきた。その手があったか。
さて7月からリトル東京を皮切りに南カリフォルニアで劇場公開される「442-Live with Honor, Die with Dignity」は、同監督の「Toyo’s Camera -Japanese American History during WW2-」に続く米国日系人史映画の第2作目。
第二次大戦時、日系人だけで構成された442連隊の、父母の祖国日本と戦う苦悩、アメリカでの人種差別、アメリカ軍史上もっとも多くの勲章を受けた栄光と、想像を絶する犠牲を描いたドキュメンタリー作品だ。
3月に試写会を見た時、この多くの人に知られているとは言い難い日系人部隊の物語(事実)に、これまでのどんな作品よりも脳天に稲妻が落ちるくらいの強い衝撃を受けた。
そしてボク自身、この事実を後世に伝えなくてはとアタマではなく腹から思った。
(さっそく8月1日号は日系人の歴史を振り返る特集です。ライトハウスのウェブサイトで過去の特集記事http://www.us-lighthouse.com/specialla/e-11441.htmlと合わせてご覧ください)
すずき監督がスポンサー確保もそこそこの見切り発車で制作に踏み切ったのも、この映画に登場する442部隊の戦士たちがすでに高齢で生きているうちに証言を得られる残り時間がすでに限られていたからだ。
制作費が何十億、時には百億円を超える娯楽大作が多い中、数千万円の限られた予算にもかかわらず、「442」は心を揺さぶり、突き動かす力が凄まじい。もうバケツ2杯分くらい泣けた。この作品は、映画が決して予算や顔ぶれでないことも一方で証明している。監督の手腕は大きい。
またその制作を支えた我らが日系テレビ局UTBの存在も見逃せない。
先のブログで触れたけど、日本の大手テレビ局が、古くはサンゴに落書きしたり悲しい捏造を繰り返す中、採算度外視で後世に残すべき良質な作品作りに尽力しているローカルテレビ局の存在は日系社会の誇りだと思う。我々もお手本にしたい。
話を戻しますが、いよいよ来月から南カリフォルニアの各地で劇場公開です。
私たちはこうしてアメリカにふつうに暮らすことができているけど、それはこの442部隊の戦士を始め、多くの先人たちの苦労と犠牲、葛藤の歴史のうえに成り立っています。
ぜひこの機会に劇場に足を運んでいただき、今一度みなさんが歴史を振り返る機会となったらうれしいです。
映画とイベントの詳細はホームページを参照ください。(カレンダーにさっそく○をつけて!)
http://www.442film.com/