小さな足の話
- 2010.06.26
- 日記

世界的に見て日本人の足の幅は広い。
その中でもボクら兄弟はとりわけ幅が広い。
背が高いとモテるようだし、頭が良いとトクする事が多いようだけど、足の幅が広くて良い事はバスタブで転けにくいことくらいか。
30になった頃、奮発して幅が狭くてカッコいいフェラガモの靴を買った。憧れの靴だった。
だけど、中国の纏足(テンソク)はこんな感じだったかと想像するほど履いてて痛かった。
それでも無理をして履いているうちに、シルエットがツチノコのようになってしまい、悔しいけど誰かにあげてしまった。それ以来、イタリアの靴は履かないようにしている。
子どもの頃から裸足になると「洋ちゃんは立派な足やなあ」とからかわれるので、幅は広いけど肩身が狭かった。
弟も同じ思いをしたと酒を飲んでは笑い合う。
ハワイでぶらりと入った店に、良い靴があったけどぴったりのサイズがなかったので買わなかった話をすると、
「靴ばっかりは出会いやからなあ。ピンと来た時は買うたほうがええで」
意味深そうに返す。
それからしばらく間が空いた後、
「実はな、ボクはずっと27.5とかの靴を履いてたから足は大きい方やと思ってたんや。
それがこの間しっかり幅の広い靴で合わせたら25.5が入ったからショックやったわあ。
25もいけたかも知れんけど、心がボロボロになるといかんから試さんかったわ」
「お前、足ちっちゃかったんか」
「兄ちゃんは言えんて」
「ホンマや」
「オマケにな、ものすごいしっくり来るから買ったんやけど、まだ見慣れてないから足の先っぽが取れたみたいなんや。まだ違和感あるわ」
「しょっぱいなあ。
子犬でも足の大きい犬は大きくなる言うのに、何でワシらは巨人にならんかと思たら。そうかあ。実は足ちっちゃかったんやなあ」
謎がひとつ解けた。