青空が目に眩しい6月の土曜日の午後。 水曜日の夜中から原因不明の高熱と嘔吐と下痢でダウンして、今朝方までヨタヨタしていたのが遠い昔のように気分が良い。心や体は繋がっているというけど、本当にそう思う。 今日は父兄児童来賓1700人が集う西大和学園カリフォルニア補習校の3校舎合同の大運動会にゲストとして参加させてもらった。 運動会といえばリレー、リレーといえば「保護者・教員・卒業生対抗リレー」である。 今年も校長先生にお声をかけていただき、返信メールで厚かましくも「1番手で走らせてください」とこっそりお願いしておいた。 僕のチームは、大人が二人と卒業生(主に高校生)、10代から50代で構成される年 […]
40代の終わりの頃に思い立ち、この広いアメリカ大陸を縦断と横断の両方自転車で走破しようと、年に数回少しずつ走り始めた。 カナダのバンクーバーからメキシコ国境までの縦断ルートが約2700キロ(1700マイル)。昨年から取り組み始めた横断ルートは、ロサンゼルスとニューヨーク間が約4800キロ(3000マイル)。 総距離7500キロ、10年くらいかけてゆっくり楽しもうと思う。 縦断は、すでに全体の4割に当たるサンフランシスコからメキシコ国境までの1000キロを何度も走っていて、これからは横断も並行して進めることにしている。 ここでも書いたけど、横断の第一弾として、昨秋ニューメキシコ州のアルバカーキか […]
標高2200メートルに位置するアリゾナ州フラッグスタッフの朝の気温は2℃だった。 夏用の手袋の指先はかじかむし、しばらく走っても身体が温まらない。昨日までTシャツ短パンで過ごしていたロサンゼルスの気候からは程遠い。とにかくユニクロのダウンで寒さをしのいだ。 低く垂れ込める鉛色の雲、道路の両脇をゆっくり流れる寒々しい森林の風景に目を向けると、野生の鹿や小動物の屍(しかばね)が転がり、それにコンドルがたかっている。 いかにもクマが出てきそうな景観。 と、突然「BEARIZONA」という大きな看板が目の前に現れた。アリゾナってクマが有名だったんだ。「勘弁してくれよ」とため息をつき、用心しながら強くペ […]
今年も残すところ2週間。 昨夜はライトハウスのクリスマスパーティだった。 ふだんはメンバー同士直接会う機会の少ないシアトル支局やサンディエゴ支局のメンバーも、この日は全員ロサンゼルスの本社に集まり、一年の頑張りを労(ねぎら)い称(たた)え合う。 一年が終わる頃、このパーティで全社のメンバーが仲良く笑い合い(じゃれ合い?)楽しそうに過ごす様子を眺めるのが人生の至福の時だ。 今年もチャレンジと試練がてんこ盛りの良い一年だった。 とくにこの2年あまりは、複数のプロジェクトを進めるために頻繁に日本に行っているから、創業時さながらに現場で体当たりの連続だった。 アメリカにいると28年培ってきた信頼のベー […]
11月11日午前10時19分、ニューメキシコ州アルバカーキから530キロの町アリゾナ州フラッグスタッフに、僕らは無事に到着した。ロサンゼルスを出発してから6日目。 僕は小学生の頃から自転車が大好きで、その時代その環境で許される自転車旅を重ねてきたけれど、4日間で500キロの距離(1日平均125キロ)を走れたこと、とくに3日目に160キロの距離を1日で走り切れたことは大きな自信になった。30歳の頃の自分に負けていないと思う。 30年アメリカに暮らしていて新たな発見もあった。 往路のアムトラックで乗り合わせた乗客との交流から、宗教上の理由で飛行機を使わない人たちの存在を知った。男性はみなアゴにたっ […]
「いたいたいたいたいっ!」 自転車旅2日目の夜、僕はホテルのベッドで入念にストレッチをしている。 アルバカーキからフラッグスタッフまで530キロの自転車旅は今日で2日目。 想定外のオンパレードながら、中間地点のギャラップまで到達することができた。 1つ目の軽い想定外は、前回のセントラルカリフォルニアの旅に負けないくらいグーグルマップのルート表示に翻弄されていて、個人の所有地(畑や牧場)を突っ切るルートだったり、マウンテンバイクでないと走行不能なルートに右往左往せねばならなかった。 そこへ持ってきて、ルート66は気まぐれに消えたり生えてくるもんだから、突然現れる通行止めの標識に途方にくれたりした […]
11月6日午後6時10分。東に1300キロ、ニューメキシコ州のアルバカーキに向けて、アムトラックはとっぷり日が暮れたロサンゼルスを出発した。 車窓をオレンジ色の街灯がゆっくり流れる。 今週は休暇をとって、自転車の相棒H氏と、アルバカーキを起点にアリゾナ州フラッグスタッフまで約500キロの道のりを、ルート66に沿って自転車で走る計画。 大陸を横断するルート66(国道66号線/3755キロ)は、中東部のイリノイ州シカゴと、西部のカリフォルニア州サンタモニカを結び、アメリカ西部の発展を促進した重要な国道だ。 何年掛かるかわからないけど、このアメリカ横断ルートとアメリカ縦断ルート(カナダのバンクーバー […]
レイバーデイの連休はカリフォルニア中部を仲間と自転車で走った。 初日はサンタバーバラの北にあるゴーダまで車で移動して、そこからは自転車で西海岸に沿って1号線を北上。カーメルに1泊した後、モントレーを経由して内陸に切り込み、ブドウ畑の真ん中を南下してキングシティで宿泊。3日目は4回路線バスを乗り継ぎ、終点のハーストキャッスルからゴーダまでを再び自転車で走った。カリフォルニア州の真ん中をぐるっと1周。 途中北風に吹き飛ばされそうになったり、悪路にタイヤごと破裂したり、自動車の幅寄せにヒヤリとすることもあったけど、3日間で全行程180マイル(288キロ)、高低差ビル800階分の自転車旅は感動と発見の […]
9月の土曜日。シアトル支局では初めてのセミナー開催の立会いに来ている。 シアトルはロサンゼルスと比べてコンパクトな日系社会だけど、その分みんなが協力し合い、人と人が近い。そしてあたたかい。これはアメリカ人もアジア人も同様。親しい人も初めての人も笑顔で迎えてくれる。 縁あってシアトルの会社を引き継いでから間もなく4年。水と緑が豊かで、人の情が厚いこの街がますます好きになっていく。
今週の社内勉強会のテーマは「土俵の真ん中で相撲をとる」。稲盛和夫さんの言葉で、常に土俵の真ん中を土俵際だと思って、一歩も引けないという気持ちで仕事にあたることだ。 例えば、納期の何日も前に完成日を設定して、これを土俵際と思って渾身の力を振り絞ってその期日を守ることもそうだ。 納期はもちろん、業務改善や商品開発、販路開拓など、緊急じゃないけど重要な案件も同様で、自分で厳しい“納期”を設定しないといつまでも先延ばしになる。 言葉を換えると、追われて仕事をするのではなく、常に自分で仕事をハンドルするということだ。追われてする仕事はミスも出るし創意工夫もない。そんな仕事に気づきも成長もない。 世の中に […]