SF−LA 500マイル・自転車旅行記(その5)
- 2013.08.23
- 日記

8月14日(水曜日)の朝。快晴。
サンフランシスコとパロスバーデス(我が家)のほぼ中間、サンシメオンという街のロッジで、この旅日記を書いている。
息子との二人旅は6日目、自転車旅の5日目になる。
そう、残り約250マイル(400キロ)、ここまで4日間で250マイル走ったことになる。
旅の真ん中だ。
親子ともども、足も、膝も、腰も立派に痛い。腕も腿も半分ヤケドでヒリヒリする。
でも、今日も力強くペダルを踏めそうだ。慢性の時差ぼけも遠い昔のようだし、むしろ身体が進化している気がする。
ここまで走って、迷って、悶絶して、発見できたこと。
アメリカを自転車で旅行する時、Googleマップは力強い味方なのだけど、地図上でフリーウェイは色付き(黄色)で表示される。
で、自転車はフリーウェイを走れないから、黄色を避けて、コースを決めたら良いのだけど、ローカルの道だけで行くのはコース選定の難易度が高い。
簡単な方法は、目的地を入力する時に、移動手段の選択(車、徒歩、バス)を「徒歩」にしたら、勝手に自転車が走れるルート設定になるのだ。
答一発カシオミニ。(若い方ごめんなさい。古いです)
今さらわかったというか気づいたのだけど、もし最初からわかっていたら、1日目と2日目のあの経験を得ることができなかったから、やっぱり今が最善最適なのだと思う。
人生で、思い出す度笑える経験なんてそうそうないから。。仕事もそうだけど、順風満帆より、泣きそうに苦労して乗り越えたことの方が、多くを教えてくれるし、宝になる。
一昨日に時計を戻そう。
この日は、モントレーからカーメルに抜ける“17マイル ドライブ”を3時間かけてサイクリング。ここでは、玄が鷹と鹿を発見。ペブルビーチのゴルフコースよりそっちに興味がいく。
ロッジに到着後は、シャワーを浴びながらまず洗濯。
そう、息子は来月からオレゴンの大学に入学するために家を出る。短期の留学やサマーキャンプ以外で初めて親もとを離れていく。
だから、せめてこの旅では、最低限の習慣を身につけさせてやることにしている。
旅では、自分の下着は毎日自分で洗って干すこと。
脱衣所は、使った後に水を拭いておくこと。
前の晩(できれば部屋に入った直後)に、次の日の準備は済ませておくこと。出発前に慌てるのはペケ。
部屋を出る前に、使ったタオルをシンクにまとめて、部屋を片付けること。ベッドを整えること。
お掃除の人が不快な思いをしないか、を基準にすればいい。
寮生活が始まれば、母親もメイドさんもいない。当たり前だけど。
そんなことを口うるさく言われるものだから、少しずつマシになってきている。
家だと、耳を塞いで車で脱出できるけど、ここには逃げ場がない。この機会を逃す手はないのだ。
父親らしいことを言っているけど、玄も負けてはいない。
肘をついて食事をすると厳しく咎める。
「僕がいつかお嫁さんを紹介した時に、そんなところは見せられないからね」
レストランの注文では「僕が頼むのを聞いててくれた。パパのはただ注文してるだけで、サーバーの人への丁寧さが足りないの。サーバーの人が気持ちいい言葉を使って。僕がいるうちにしっかり覚えてよ」と宣う。
旅を終える頃には、親子でそうとう紳士になっているかもしれない。。